2023-02-15 政治・国際

蔡総統、国際協力による女性のエンパワーメント推進に期待=シンポジウム/台湾

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蔡英文(さいえいぶん)総統は15日、台北市内で開かれたラテンアメリカ・カリブ海地域の女性のエンパワーメントをテーマにしたシンポジウムの開会式に出席し、現在の世界経済情勢において、今後いかにして国際協力を行い、女性の経済的エンパワーメントを推進できるかについて共に考えていければと話した。

シンポジウムに出席した(右から)呉釗燮外交部長、蔡英文総統、パラグアイのアブド大統領夫妻

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は15日、台北市内で開かれたラテンアメリカ・カリブ海地域の女性のエンパワーメントをテーマにしたシンポジウムの開会式に出席し、現在の世界経済情勢において、今後いかにして国際協力を行い、女性の経済的エンパワーメントを推進できるかについて共に考えていければと話した。

台湾で同シンポジウムが開かれるのは初。パラグアイのアブド大統領夫妻やベリーズのブリセーニョ首相夫人、セントビンセント・グレナディーンのピーターズ外相ら中華民国(台湾)と外交関係を持つ各国から代表者が出席した。主催は国際合作発展基金会。呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)が董事長(会長)を務める。

蔡総統はあいさつで、台湾が2019年にアジアで初めて同性婚を合法化した国になった他、昨年には国会議員に女性が占める割合が4割を超え、経済分野でも昨年の統計で中小企業の女性社長比率が37%を超えたことを紹介。女性は幅広い分野において台湾社会を支える重要な骨幹になっていると述べた。

その上で、台湾は理念の近い国家や国際機関と連携し、世界のジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進していると言及。外交関係を結ぶ各国とも手を取り合って女性の職業能力向上を支援し、シンポジウムに参加しているラテンアメリカ・カリブ海地域の国々も台湾と共に多くの事業を進め、重要な成果を積み重ねてきたと説明した。

アブド大統領は、国ごとに状況が異なるため、女性の能力開花の任務は非常に厳しい挑戦だと述べ、台湾からの支援に感謝した。

(葉素萍、林克倫/編集:名切千絵)

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