注目ポイント
多くの経済先進国と同様、スイスも主要産業セクターでかつてなく深刻な人手不足に直面している。人口の高齢化とライフスタイルの変化は、今までの労働市場の様相を根本的に変えている。そしてこれは、まだほんの序の口に過ぎない。
同氏はまた、人口動態の変遷は労働市場の需要に一定の変化をもたらすことは明らかだ、と強調する。例として、人口の増加と核家族化により住宅建設ニーズが上がり、結果として建設業界が活性化したり、高齢化や女性の就労が進むと、対人サービス業の労働ニーズが高まったりすることなどが挙げられる。
しかし将来のニーズを正確に予測するのは非常に困難だ。というのも、今後必要となる職業の中には、今はまだ存在しないものもあるからだ。「にもかかわらず、(我々は)10年後の経済ニーズを見据えて、教育の方向性を決めていかなければならない」(ワナー氏)
仏語からの翻訳:中島由貴子
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