2021-12-01

「私と家族は政治難民として来た。自由は私たちにとって本当に重要だ」~全米初のベトナム系市長トゥリ・タ氏の言葉の重み~

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注目ポイント

1人のベトナム人移民としてアメリカにやって来て、後に市長に選ばれた経歴を語る中、トゥリ・タ(Tri Ta)氏は言った。「私たち家族は1992年に政治難民としてアメリカにやって来た。自由は私たちにとって実に重要なものだ。ベトナムの歴史について読んだことがあれば、数百万のベトナム人が自由を求めて命を失ったことは知っているだろう。私は自由の意味を知っている。現在に至るまで42年、ベトナムには自由がないのだから」。

 

トゥリ・タ氏の当選は、ベトナム系アメリカ人の政治コミュニティの成熟が一歩進んだことを証明している。今、ミッシェル・ウー氏がボストン市長に当選し、アジア系住人の政治参加が話題になっている。

 

『AP通信』は〈ミッシェル・ウー氏の市長当選はアジア系アメリカ人の一里塚〉と評し、学者ジェームズ・ライ(James Lai)の著書『アジア系アメリカ人の政治行動:郊外の変容(Asian American Political Action: Suburban Transformations)』を引用し、アメリカの3万〜12万規模の郊外エリアでは、アジア系が市長、市議に選ばれることが増えていると指摘している。またジェームズ・ライは以下のように述べている。

 

「もし彼ら(アジア系)がさらに一歩進みたいと考えるのであれば、これら政治ネットワークをさらにハイレベルに推し進めることができる」。

 


原文作者: 吳象元
原文責任編集者: 杜晉軒
原文校閲者: 杜晉軒
翻訳者: TNL JP編集部
校閱者: TNL JP編集部

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