注目ポイント
インド北東部アッサム州で先週、18歳未満の少女を対象にした違法な児童婚の一斉取り締まりが行われ、警察当局は男2044人を逮捕した。同州では女性のおよそ8人に1人が18歳未満での出産を強いられており、州政府は違法な児童婚廃絶に取り組んでいる。
児童婚の件数は今世紀に入って急減しているが、ユニセフ(UNICEF国際連合児童基金)は、多くの地域で児童婚という慣習を終わらせる動きは、まだまだ遅すぎると指摘する。持続可能な開発目標(SDGs)のターゲットでもある2030年までに児童婚を廃絶しなければ、今後、新たに1億5000万人以上の少女が、18歳を迎える前に結婚させられることになるとしている。
「多くの人にとってバレンタインデーは、ロマンス、花束、そしてプロポーズの意味合いがある」とヘンリエッタ・フォアUNICEF事務局長は言う。「しかし、世界の何百万人もの少女にとって、結婚は自らの選択ではなく、子供時代と未来を奪う、望まれないもの」だと続けた。
その上で、「解決策は簡単です。児童婚を禁止し、教育に投資し、若者、家族やコミュニティが前向きな変化を起こせるような権限を与えることです。そうすることでのみ、この悲惨な慣習を2030年までに終わらせ、リスクにさらされている1億5000万人の少女を守ることが出来るのです」と訴えた。