2023-02-10 流台湾

台湾の光特集【野球】:西武ライオンズ呉念庭 攻守共に輝く台湾の光・呉念庭

© 提供・呉念庭選手

注目ポイント

台湾と日本を拠点に活動する日本人写真家が、スポーツやエンターテインメントの第一線で活躍する台湾人=台灣之光(台湾の光)の素顔に迫る企画。今回は埼玉西武ライオンズに所属する吳念庭選手を取り上げます。

笑顔が眩しい! 台湾人プロ野球選手、埼玉西武ライオンズ所属・吳念庭(ウー・ネンティン)選手。 右投左打の内野手。背番号は39番。打席に立つ際、西武ファンが両手を上げて「ウ~」という「ウーイング」で応援することでも知られています。

私が埼玉西武ライオンズのホームグラウンドであるベルーナドームに観戦に行った際には、熱狂的なウーファンの数に圧倒されたことをよく覚えています。私の観戦席前の女性たちは吳選手のユニフォームをまとい、ヒットを打てば、黄色い声援と共に呉タオルを振り回す。

中には、台湾の国旗を掲げるファンもいました。私も負けじとタオルを購入しようとしましたが、欲しいタオルは全て売切れ。日本の野球界で、これほどまで台湾人野球選手が一線で活躍している。その事実を知った瞬間でした。

2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の台湾代表にも選出され、日本と台湾両国での活躍に期待がかかる吳選手にお話を聞いていきたいと思います。

© 提供・呉念庭選手

身体の傷も成長の証!

ー 2022年度も、お疲れさまでした。昨シーズンはどんな年でしたか。

吳「お疲れさまです。やはり、まずは優勝できなかったことが悔しい年でした」

ー 自打球やコロナの影響で一時待機を余儀無くされるなど、苦戦も見られた年でしたが、その体験ならではの出来事、手応えはありましたか。

吳「全部自分の責任なので、この苦戦は言い訳にできません。でも、2022年は自分でも印象に残ったプレーが幾つかありました。例えば、トリプルプレー、三者連続ホームランなどです。自信にも繋がりました」

ー 日本と台湾のメディアにも取り上げられていましたね。

吳「嬉しかったです」

ー 試合会場に何度か足を運びましたが、ファンもいっぱいで盛りがってましたね。

吳「僕たちは、無観客試合も経験しています。なので、去年は、特に声援の力も感じました。ファンの声で選手たちのモチベーションが高まっていることも、チームの中にいて感じています。これからは、台湾から日本に来られる方も多いと思うので、更に楽しみです。コロナで落ち込んでいる人にも、活躍して勇気を与えられたら嬉しいですね」

ー まるで、模範回答ですね(笑)。

吳「このくらいは言っておかないとですね(笑)」

ー 打席に立つ時など、グラウンドから観客の熱意や掲げているタオルは見えるものですか。

吳「実は、タオルなどはとてもよく見えてますね。手を振ってもらうことも、力になります。しかし、全員に均等に触れないので、手を振り返すことなどは我慢しています」

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