2023-02-04 流台湾

明日(日曜)は元宵節。ランタンフェスティバルいよいよ開幕

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注目ポイント

春節(旧正月)が終わっても、台湾は春酒や元宵節とイベントが続きます。冬を彩る光の祭典、ランタンフェスティバルの開催もまもなくです。

台湾の新年会、縁起物は?

春節の連休が明けてしばらく経ち、台湾も平常運転に戻ってきましたが、ここしばらくはコロナ禍で控えめだった「春酒」が、今年は盛り上がっているようです。

春酒とは日本風にいえば新年会。家族や友人同士、企業になるとホテルや台湾料理店、中国各地方の料理店を貸し切ったりして新年を祝います。

その席で特に好まれるのが魚料理。「魚(ユイ)」と「餘(余るの意味のユイ)」が同じ発音であることから、お金にゆとりのある1年が送れるとされる縁起物です。

春酒など一連の春節行事では、揚げ餅や蒸し餅、大根餅もよく食べられます。大根を意味する「菜頭(ツァイトウ)」は「彩頭(幸先がよい意味のツァイトウ)」と、餅を意味する「糕(ガオ)」は「高(ガオ)」と同じ発音。こちらも運気がどんどんアップするという縁起物です。

家族団らんにぴったりの火鍋、中国北部をルーツに持つ家庭では、昔の貨幣にかたちが似ていることから富や財宝を引き寄せるとされる餃子もよく食べられます。

 

ランタンフェスティバルもまもなく

春節のあと、初めて満月になる日が「元宵節」。春節の一連の行事が終わる大切な節目の日で、今年は明日5日です。日本でいう小正月にあたるこの日、吉祥を呼び邪気を払うにぎやかな爆竹や花火のお祭りや、ランタンフェスティバルが各地で行われます。

国内外の観光客を集める一大イベントが「平渓天燈節」と「台湾ランタンフェスティバル」です。平渓天燈節はかつて炭鉱の町だった新北市東北部の平渓区で行われるお祭りで、ランタンが平和を告げる合図として使われていたことが由来。家内安全を願い、「祈福灯」や「平安灯」とも呼ばれています。

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平渓天燈節

毎年会場が異なる台湾ランタンフェスティバルは、今年は23年ぶりに台北市で開催されます。その年のテーマを象徴する巨大なメインランタンは、ロボットをモチーフに高さ22メートルに上る宇宙服を着た“月のうさぎ”。「不思議の国のアリス」の白うさぎがモチーフのミニランタンや、さまざまなイルミネーションと街を彩るといいます。

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“月のうさぎ”

ちなみに、元宵節に食べる伝統的な甘味が「元宵」と呼ばれるお団子。さまざまな味の粉の上で餡を転がしてつくるもので、新しい年を家族が円満に過ごせるようにとの願いが込められています。

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元宵

 

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