2023-02-03 政治・国際

米議員9人、訪中予定のブリンケン国務長官に台湾訪問を呼び掛け

注目ポイント

米共和党の下院議員9人は1日、中国を5日から訪問予定のブリンケン国務長官に連名で書簡を出し、米台高官の相互訪問を促す「台湾旅行法」に基づいて台湾を訪問先に加えることを検討するよう呼び掛けた。

ブリンケン米国務長官

(ワシントン中央社)米共和党の下院議員9人は1日、中国を5日から訪問予定のブリンケン国務長官に連名で書簡を出し、米台高官の相互訪問を促す「台湾旅行法」に基づいて台湾を訪問先に加えることを検討するよう呼び掛けた。中央社が独占入手した書簡のコピーによれば、議員らはバイデン大統領が台湾への約束は「盤石」だと表明してきたことに触れ、「この約束を体現するのに公式訪問よりもいい方法はない」と訴えた。

書簡に署名したのは、「一つの中国」政策の終結を呼び掛けるトム・ティファニー議員や下院外交委員会委員のスコット・ペリー議員、2021年11月に訪台したナンシー・メイス議員ら9人。

議員らは書簡で、台湾への追加訪問は地域内での中国の粗暴な軍事的挑発行為に対する米国の強い反対を明確に示すことができると指摘。また、ブリンケン氏は訪台によって、台湾への武器引き渡しの遅延により日増しに高まる懸念に対して公の場で回答することができるとした。その上でブリンケン氏に対し、台湾旅行法の意図に合致し、米台の2者間関係を増進する目的の下で議員らの要求を熟慮するよう求めた。

台湾旅行法は2018年3月に成立した。ブリンケン氏の訪中は就任後初めて。英紙フィナンシャル・タイムズの報道によれば、5~6日の滞在中には習近平国家主席と会談する見通し。

(徐薇婷/編集:名切千絵)

あわせて読みたい