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柿餅とは、日本の干し柿によく似ているが、作り方が若干違って日本の干し柿よりも食感が柔らかくトロッとしている。台湾は四季を通じて果物が豊富だが、9月から12月の秋から冬にかけては、柿の旬である。この甘くておいしい果物は、日本の農協が薦めている「焼き柿」にしてそのまま食べてもいいし、柿餅にして食べる方法も甘党のおやつとして多くの人に親しまれている。おいしい柿餅に出会ったとき、一気に買ってしまいがちだが、余らせてしまうことはないだろうか?是非この5つのアレンジレシピを試してみてほしい!
柿は栄養価が高く甘くてジューシーで、「秋の果物の王様」とも呼ばれている!
柿餅は柿を使用し、「柿柿如意」と「事事如意」(意味=万事上手くいく)という似た音の言葉のかけあわせから、台湾の果物市場で秋から冬にかけて最も人気のある果物の一つである。響きの良さの他にも赤とオレンジの色彩が美しく、その甘さやジューシーさ、栄養価の高さが多くの人をひきつけてやまない。

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柿には、β-カロテン、ビタミンA、カルシウム、カリウム、リン、鉄などの栄養素が豊富に含まれており、ペクチンという水溶性の食物繊維も豊富で、ビタミンCは一般の果物の約2倍も含まれている。また、痔や腸の健康にもよく、高血圧や循環器系疾患の予防に役立つ抗酸化物質も多く含まれている!ただ、柿はとても栄養価が高い一方で糖度が高いので、特に糖尿病や腎臓病の方は過量に食べてはいけないとされている。
甘くて歯ごたえのある柿餅は、作るのがとても面倒?柿餅といえば、新竹市新埔鎮の名産品であることを思い浮かべる人が多いだろう。新埔の柿餅の歴史は古く、2世紀近い歴史があり、秋から冬にかけてこの素朴な町には、おいしい柿餅だけのために世界中から観光客が押し寄せる。柿餅は「天日干し」と「風乾」という工程が最も重要なので、風の街と呼ばれる新竹がぴったりなのだ。
📌干し柿作りの工程
柿のヘタを取る→洗う→水気をきる→皮をむく→天日干し→追熟→天日干し→ 適度に圧縮(手で押していく)→追熟→殺菌→天日干し→適度に圧縮→天日干し→適度に圧縮→整形→殺菌→包装→冷凍

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複雑な工程ではあるが手作りの柿餅は、加工されたものよりも香りがよく、歯ごたえがあり、甘いのに飽きることがない。完成した柿餅の水分量は約45%と、完全に乾燥をさせるわけではない。人によっては、「柿餅の周りは砂糖をまぶしているのか? なぜ白いのか?」と疑問に思う人もいるが、これは乾燥後の柿から出るブドウ糖の結晶で、別名「柿霜」とも呼ばれており、カビでも砂糖でもないので是非安心してほしい!
食べきれない柿餅はどうしたらいいの?
秋から冬にかけてしか食べることのできない柿餅だが、買いすぎてなかなか使いきれない場合でも、このレシピでたちまち解決!おいしい柿餅のアレンジレシピを5つ紹介していこう。
1.寒い冬はお腹を温めよう! ほんのり甘い 「柿餅鶏スープ」
最近の北部の気候は、外に出ずに布団の中にいたくなるような寒さ。こんな寒い季節こそ温かいスープで体を温めたいものだが、今晩の食卓にこの「柿餅鶏スープ」を出してみてはいかがだろうか!