注目ポイント
台湾の三大節句のうち最大の春節、多くの人が和気あいあいと家族親戚でお節を食べます。また、思いっきり羽を伸ばして国内外の旅行を楽しむ人もたくさんいます。お節料理の一つ一つに縁起のいい意味が込められていたり、春節の間にしなくてはいけないことがあったり、逆にしてはいけないことがあったりしてまだ昔の風習がそのまま残っているところもあります。春節の連休、台湾ではみんなどのように過ごすのでしょうか。どんな風習や禁忌があるのでしょうか。
初四…ろうそくや灯明を灯して神様を家にお迎えする日です。また厄年の人が厄払いをする日でもあります。
初五…貧乏神にうちから出ていってもらう日です。ですからゴミ捨ては初五にします。
春節何をしてはいけない?―春節の禁忌
せっかく縁起のいい料理を食べ、神様やご先祖にお参りをするのだから縁起の悪いことはしてはいけません。台湾では春節にしてはいけない禁忌が日本以上にたくさんあります。
禁忌1:初一の朝はお粥と肉を食べてはいけません。
禁忌2:薬を飲んだり病気のお見舞いに行ったりするのもダメです。もちろん自身の健康に問題のない程度に。
禁忌3:初一の墓掃除、ゴミ捨ては福の神が逃げていくからという理由でタブーです。
禁忌4:初一と初二は水の神が逃げていくという理由で洗濯と洗髪もよくないとされています。
禁忌5:ナイフ、ハサミ、爪切りを使うことは蓄財へ続く道を断ち切るからダメです。
禁忌6:お皿や花瓶などを割ってしまった場合「破財する」といって縁起が悪いので、その時は「砕く」と「歳」の発音が同じことから「歳歳(砕砕)平安(スイスイピンアン)」という呪文を唱えます。
これら以外にも、人の悪口を言う、不吉な話をする、寝ている人を起こす、春節が始まる前に借金を返さない、人のポケットからものを取り出す、なども春節のタブーとされています。まあ、いつまでも寝ている子供や旦那を起こすこと以外、春節じゃなくてもやらないほうがいいと思いますが。
観光地以外の道路やオフィス街はこの時期とてもすいていて空気がきれいに澄んでいます。これは東京や大阪などでも同じですね。