注目ポイント
大阪で今月、河口に迷い込んだ体長約15メートルのマッコウクジラが死に、大きな話題になったが、米・東海岸でも漂着して死ぬクジラが相次ぎ、米メディアによると、昨年12月から1月中旬までの6週間で、その数は14頭にも上った。専門家は「この数年、漂着は増加傾向にあり懸念している」とし、温暖化による活動範囲の変化で人間との接触が増えた可能性を要因の一つに挙げた。
同州のシーサイド水族館はフェイスブックに、4頭の死に関連性はなく、それぞれが異なる原因で死んだと結論付けたことを明らかにした。「ここ数週間のような天候パターンに強い西風が加わると、沖合にいる海獣(海に生息する哺乳類)の死骸が浜辺に打ち上げられる」と水族館側は記した。
そんななか、米西海岸と太平洋を挟んだ対岸の日本でも今月15日、大阪市の淀川河口近くにマッコウクジラが迷い込み、数日後に死んでいるのが確認されたばかり。
さらに先週は、千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアライン付近の海域を航行中の民間船から「潮を吹いたり潜ったりしているクジラを発見した」との情報が海上保安部に寄せられた。横浜市や川崎市沖を管轄する保安部にクジラの目撃情報が寄せられるのは非常に珍しいという。体長は7メール以上だったという。
そして22日には、東京湾の神奈川県横須賀沖でイルカの大群が撮影された。釣りをしている最中に遭遇したという撮影者は、「ふと海を見たらイルカの大群が泳いでいて、まさかと思って目を疑った。100頭以上はいたと思う」と話した。
東京湾では先週から、トドやクジラといった湾内では珍しい動物が相次いで目撃されている。