注目ポイント
日常の中で自然を感じられると気分もリフレッシュできるもの。ただ、日本のように園芸を扱う花屋が少なくホームセンターもない台湾で植物を購入したい時にはどこに行けばよいのだろうか?
台湾の若者のあいだで観葉植物が人気
園芸というと年配の方の趣味というイメージを持たれやすいが、近年の台湾では若者が園芸に興味を持ち始めている。ただ、日本のように庭がある家は非常に少ないため、基本的には観葉植物やベランダ菜園が一般的だ。
街中には切花専門のオシャレな花屋は多いが、園芸も扱っている花屋はそれほど多くなく、日本のホームセンターのようなところもない。観葉植物を購入するには、市場や郊外の専門店に行くことになるため、少し面倒と思っている台湾人は多い。
若者が好む植物は、珍しくて高価なものが多い。他とは違う特別なものを持っているということが、ある種のステータスになっている。また1鉢や2鉢ではなく、5鉢、10鉢、中には30鉢も40鉢も育成している方がいる。若者が植物に興味を持つことは、植物を愛する花屋としては嬉しい限りである。

© Shutterstock / 達志影像
オフィスも緑化が進んでいる
最近では企業もオフィス内のグリーンコーディネートに積極的に取り組んでいる。私の店でも例年多くの企業様からご相談をいただいている。
オフィスに観葉植物を取り入れるメリットは大きい。まず、ストレスの軽減だ。植物を見るとα波が増え、血圧の低下や筋肉の緊張緩和、目の疲労を軽減させる効果もある。パソコンに長時間向き合う職場には、小さくてもいいので観葉植物を置くことをおすすめする。
また、観葉植物は仕切りとしても使える。棚や壁で空間を仕切ってしまうと、どうしても圧迫感が生まれる。観葉植物なら、そのような圧迫感を与えずに空間を分けられ、さらにオフィス内をオシャレに見せることもできる。
グリーンコーディネートを実践するには?
台湾の自宅を観葉植物で彩ったり、オフィスをグリーンコーディネートしたい場合に、まず何からすればいいのかわからないという質問をよく受ける。市場、園芸会社、造園会社、観葉植物専門店、そして花屋と、観葉植物を手配できる場所は多々ある。実際には、どこでも対応してもらえると思うが、規模の違いによってそれぞれメリット・デメリットがある。
例えば、オフィスビルの内外装のように規模の大きなコーディネートを依頼したいのであれば、造園会社がおすすめだ。市場で安く購入できる可能性はあるが、基本的に外注となるため結果として割高になってしまう。実績の豊富な造園会社を探して問い合わせてみるとよいだろう。

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自宅やオフィスのちょっとしたグリーンコーディネートなら、園芸会社や花屋をおすすめする。園芸会社のメリットは、比較的低コストで対応してもらえることだ。だが、植物の種類は一般的なものに限られるため、珍しい植物や具体的に欲しい植物があるなら別のところをおすすめする。