注目ポイント
販売不振だったWii Uに代わって任天堂は2017年にNintendo Switch(以下Switch)の発売を開始した。それ以降家庭用ゲーム機業界各社は次々と新製品開発に着手、2020年には、ソニー・コンピュータエンタテインメントはPlayStation 5(以下プレステ)を、マイクロソフトはXbox Series X/S(以下Xbox)をそれぞれ発売している。
購入金額については3機種とも男性の方が女性よりも購入金額が高いことがわかった。

人気の高いゲームの種類
保有するゲームの種類を年代別に調査した結果、50~60歳代を除いて男女すべての年代で、およそ50~60%の人が保有しているアクション/アドベンチャーゲームがトップであることがわかった。特に男性では34.2%の2位スポーツゲームに26ポイントもの差をつけて断トツであった。50~60歳代のトップはパズルゲームで56.8%、アクション/アドベンチャーゲームの41.3%に15.5ポイントの差をつけた。レースゲームもこの年代は28.6%でランキング3位となっている。一人称シューティング(19.0%)、戦略ゲーム(16.5%)もまた人気が高い。女性の間でもパズルゲームは人気が高く、女性全体の割合の中でアクション/アドベンチャーゲームの45.1%に次いで37.2%となっている。なお、ある程度差をつけられてはいるもののレースゲーム(31.2%)、スポーツゲーム(34.2%)も人気があることがわかる。女性はファミリー/キッズゲームも19.2%で保有ランキング第3位である。

ゲームをする時間と頻度
家庭用ゲーム機使用頻度が一週間に1回未満の人は男性42.8%、女性61.3%、全体で約半数の50.7%となっており、ネットユーザーの約半数がゲームライトユーザーであることがわかった。また、ゲームをするとしても男性42.6%、女性60.2%が一時間未満と答えており、4~6日に一回まで含めると男女とも6~7割近くの人がライトユーザー乃至はミディアムユーザーであることがわかった。ゲーム機の利用時間に関しては、男性の85.6%、女性の90.5%、全体で87.6%の人が2時間以下と答えており、毎日一回以上利用するのは18.0%、3時間以上プレーするヘビーユーザーは12.4%であった。なお、女性は男性に比べてライトユーザーが多く、ヘビーユーザーは少ない。一回当たりのゲーム機利用時間の平均は男女でほとんど差がなく、男性1.4時間、女性1.2時間となっている。

ゲーム機購入のキーポイント
家庭用ゲーム機を選ぶ際、何を重視するかについて調査したところ、ゲーム機本体の価格を非常に重視する人と少し重視する人を加えた割合が最も多く82.2%となった。ゲームソフトの価格や豊富な種類を重視する人もそれぞれ8割前後いた。しかし同時に約2割の人がディスク版の購入を想定しており、より安いデジタル版の購入が大勢を占めるわけはなく、購入習慣に多様化がみられる。
