2023-02-20 ライフ

家庭用ゲーム機及びゲームソフトに関する調査

注目ポイント

販売不振だったWii Uに代わって任天堂は2017年にNintendo Switch(以下Switch)の発売を開始した。それ以降家庭用ゲーム機業界各社は次々と新製品開発に着手、2020年には、ソニー・コンピュータエンタテインメントはPlayStation 5(以下プレステ)を、マイクロソフトはXbox Series X/S(以下Xbox)をそれぞれ発売している。

この記事はEngagement labの許可を得て掲載しています

販売不振だったWii Uに代わって任天堂は2017年にNintendo Switch(以下Switch)の発売を開始した。それ以降家庭用ゲーム機業界各社は次々と新製品開発に着手、2020年には、ソニー・コンピュータエンタテインメントはPlayStation 5(以下プレステ)を、マイクロソフトはXbox Series X/S(以下Xbox)をそれぞれ発売している。2010年代後半から2020年代前半までのゲーム機は第9世代と呼ばれ、この時期からゲーム機のさらなる高性能化や動画配信サイトの普及、及び営利目的の転売の横行によりゲームハードが供給不足に陥った。加えて2020年、コロナが世界的に蔓延し、巣ごもり需要がさらに高まったことからハードの供給不足が原因でソフトも深刻な販売不振に苦しむことになった。このようにコロナの影響を少なからず受けているゲーム産業のハード・ソフト両面の市場および消費者の動向について調査した。

ゲーム機保有率と主要機種

家庭用ゲーム機を持っている人の割合は41.1%で、そのうち半数以上の22.7%の人が2台以上持っていると答えた。メーカー別にみるとプレステが59.0%、Switchが54.8%となっており、プレステを保有している人の方が若干多いが、男女別にみると、プレステは男性68.2%に対して女性46.7%で男性の方が多いが、Switchでは反対に男性48.3%、女性63.5%で女性の方が多くなっている。Xboxの保有率は6%で日本ではプレステとSwitchに大きく水をあけられている。Switchとプレステン保有率で男女の割合が逆になっているのは人気ソフトの男女差によるものと思われる。プレステはアクション、野球、ドライビング、シューティングなど男性好みのソフトが上位にランキングされている(1)のに対し、Switchの方にはポケモン、マリオ、ドラクエ、どうぶつの森など(2)どちらかというと比較的女性向けのソフトが多くなっている。

ゲームソフトの保有数と購入金額

ゲームソフトの所有数について、プレステとSwitchの保有者では4本以下の割合が最も多く、プレステ43.4%、Switch50.7%となっているが、Xboxでは5~10本持っている人の割合が圧倒的に多く4本以下19.3%に対して5~10本保有者は74.6%である。ゲーム機本体のシェアでは大きく差をつけられているXboxだが、平均ゲーム本数を見ると、Switchの5.9本より多い7.1%となっている。また16本以上持っている女性の割合もXboxが最多で、プレステ22.4%、Switch2.1%に対してXboxは34.0%であることがわかった。

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