注目ポイント
今回は、音楽フェスティバル「貴人散步音樂節」に出演する地元のミュージシャンを数組招いて、お気に入りの飲み屋を紹介してもらった。興味のある人はメモを取り、1日の音楽鑑賞を終えた後に、血中のアルコール濃度を補充できる店で、友人たちとお祭り騒ぎを続けてみてはいかが?
【ライター・古家萱】
今から3~5年前、台南に遊びに行くと友人に言ったなら、ほとんどの人が牛肉スープ、サバヒー、豚ハツ春雨などのB級グルメ巡りを思い浮かべたはずだ。しかし、近年は地元に戻る若者が増え、路地裏に次々と新規店がオープンし、街の雰囲気はますますにぎやかになった。今では台南といえば、バーホッピング(複数のバーをぴょんぴょんと巡る)が、定番のスケジュールの人も増えてきた。
永遠に予約が取れない「Bar TCRC」から、オープン間もない「PHOWA」まで、台南のバーの実力を過小評価してはいけない。カクテルの味の素晴らしさはもちろんのこと、古い家屋に囲まれた空間では、思わず長居してしまう。だが、せっかく数日間滞在して、現地の雰囲気を楽しもうと決めたのなら、もっと「ローカル」な場所に行ってみたいと思う。
今回、「貴人散步音樂節」に出演する地元ミュージシャンに教えてもらったお気に入りの飲み屋とは--
#01:榕幫 Banyan Gang
「甜蜜城市(Sweet City)」という曲で台南への愛を表現した榕幫は近年、台南を代表するローカル音楽グループの1つだ。普段、一番好きな飲み屋は?と聞いたところ、「瑞穗沙茶爐」と「梅鑫海產」という答えが返ってきた。
「瑞穗沙茶爐は、以前の“春化作用(Vernalization)台南ツアー”の後、仲間たちと打ち上げに行った場所で、その日の感動を今でも覚えているので、すごく印象に残っている」と話し、続けて「一方、梅鑫海產は、浪人祭(Vagabond Festival)のあとに、拍謝少年(Sorry Youth)とそこで食事会をして、兄さんたちの酒の強さと、リーダーが限界まで飲まされるのを目撃した」と思い出を語った。

© 瑞穗沙茶爐

© 梅鑫海產店
絶対にオーダーするメニューを尋ねると、榕幫のメンバーは「瑞穗沙茶爐に行くなら、肉をたくさん注文して、お腹いっぱい食べること。梅鑫海產に行ったら、白斬雞(冷製蒸し鶏)と魚翅羹(フカヒレスープ)をおすすめする。 白斬雞は信じられないぐらいおいしく、魚翅羹を食べると幸福感で一杯になる」。
瑞穗沙茶爐
住所:台南市中西區民族路三段205號
電話:06-226-6443
梅鑫海產
住所:台南市中西區海安路二段330巷1號
電話:06-229-6978
#02:RPG
ラッパーであるRPG氏は、高校時代に先輩の蛋堡(Soft Lipa)氏と國蛋(GorDoN)氏と一緒に、地下ラップグループ「竹幫(Bambo Gang)」を結成し、「台南第一高級中学の隠れ校歌」の異名を持つ「Skool Life 一中生活」という曲を作曲しており、正真正銘、台南で生まれ育ったといえる。