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10日午後7時40分ごろ、離陸のために滑走路に向かっていた台北(桃園)発シンガポール行きスクートTR993便(エアバスA320型機)の機内で乗客の手荷物の中に入っていたモバイルバッテリーから火が出る騒ぎがあった。火は客室乗務員らによって消し止められたが、乗客2人がけがをした。同機は離陸を取りやめた。

(桃園空港中央社)10日午後7時40分ごろ、離陸のために滑走路に向かっていた台北(桃園)発シンガポール行きスクートTR993便(エアバスA320型機)の機内で乗客の手荷物の中に入っていたモバイルバッテリーから火が出る騒ぎがあった。火は客室乗務員らによって消し止められたが、乗客2人がけがをした。同機は離陸を取りやめた。
空港の運営会社によると、けがをした乗客の1人は手にやけどを、もう1人は鼻を打撲したという。いずれも症状が軽く、病院に搬送はされていない。この騒ぎによる他の便への影響はなかった。
同便に乗り合わせた台湾人の乗客は、座席の下に置いてあった荷物の中のバッテリーが何らかの原因で発火したと説明。火は大きくなかったものの、乗務員が消火器を使ったため機内に煙が充満したと話した。
シンガポール人の乗客は、救命胴衣が膨らんだような音がした後に突然煙が上がり、乗客が床に投げた荷物から火が出たのを見たと語った。
国家運輸安全調査委員会が原因などを調査している。
(呉睿麒/編集:齊藤啓介)