2023-01-10 政治・国際

2023年は日本・ASEAN友好協力のスタートから50年 特設サイトで記念事業への参加申請も受け付け中

注目ポイント

2023年は日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年の記念すべき年だ。国際機関「日本アセアンセンター」(東京)は特設サイトを開設した。記念事業への参加申請を受け付けている。

日本ASEAN友好協力50周年記念メインビジュアル

2023年は日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年の記念すべき年だ。国際機関「日本アセアンセンター」(東京)は特設サイトを開設した。同サイトでは記念事業への参加申請を受け付けている。

50周年記念事業は、日本政府とASEANが、日本およびASEAN加盟国で開催される事業を公募し、認定するもので、対象となる事業はさまざまな分野において、日本とASEANとの間の相互理解を深め、友好を促進する事業。

50周年記念事業として認定された事業の主催者は、広報媒体で50周年オフィシャルロゴ・キャッチフレーズが使用可能となり、特設サイトにもイベント情報が掲載される。

同サイトでは、それらの記念事業を紹介するとともに、日本とASEAN諸国の人々をつなぐ架け橋となって活躍している人たちを紹介する「The People of ASEAN-Japan」(毎月更新)や、写真付きのお祝いメッセージを集めたコーナー「Happy ASEAN-Japan 50!」も開設予定で、年間を通して随時更新される。

さらに、同サイトでは、日本とASEANの人々に参加を呼びかけ、一緒に50周年を盛り上げるキャンペーン「Golden Bridge」も開催する。まず、2023年1月から6月にかけては、インスタグラムと連動してフォトキャンペーンを行う。写真のテーマは2カ月ごとに変わり、各テーマの参加者の中から、抽選で記念グッズが進呈される。

2月以降、各国のクリエーターがコラボする記念動画制作キャンペーンも開催予定。詳細は特設サイト(50th Year of ASEAN-Japan Friendship and Cooperation )およびインスタグラムで随時発表される。

ASEANはベトナム戦争を契機に、域内の平和と経済成長を目的として、1967年8月に設立された。当初加盟国は、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールの5カ国だった。84年にはブルネイが加盟した。

当初は東西冷戦を背景に反共組織としての性格が強かったが、80年代の経済発展や冷戦終結によって、役割が変容して経済協力に軸足を移していく。95年から99年にかけて、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが加盟し、現在の10カ国体制になった。

日本とASEANは1973年の合成ゴムをめぐる対話以来、50年にわたり、アジア太平洋地域の平和と安定、発展と繁栄のために、緊密な協力関係を築いてきた。

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