2023-01-03 経済

エバー傘下企業職員の「休暇」続く 桃園空港発の一部便に遅延/台湾

注目ポイント

エバーグリーングループ(長栄集団)傘下の地上業務を担う「長栄航勤」の一部職員は2日、前日に続き事実上のストライキを実施した。

エバー傘下企業職員の「休暇」続く 桃園空港発の一部便に遅延/台湾

(台北、桃園中央社)エバーグリーングループ(長栄集団)傘下の地上業務を担う「長栄航勤」の一部職員は2日、前日に続き事実上のストライキを実施した。桃園国際空港発のエバー航空便は午前中、平均30分の遅延が発生した。

貨物や手荷物の運搬、機内清掃、航空機の洗浄などを担当する長栄航勤。ボーナスが同じグループの他社より大幅に少なかったことに抗議するため、職員150人超が1日、一斉に休暇を取得。2日も40人超が休み、午前は一部の便に遅延が生じたものの、人員配置の調整によって正午までに状況は改善された。

長栄航勤のボーナスは1カ月分だったが、エバー航空は3カ月分、長栄海運は45カ月分が支給された。

王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は2日、メディアの取材に応じ、社員は企業にとって最も重要な柱だと強調した上で、同グループに対し社員に適切な対応をして速やかに問題を解決するよう求めた。

張善政(ちょうぜんせい)桃園市長は、市政府としては労使対話を奨励するとし、必要であれば市が介入するとの姿勢を示した。

(汪淑芬、呉睿騏/編集:楊千慧)

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