2023-01-11 経済

【なぜか台湾と日本を比較したがる日本人】日本と台湾の違い

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注目ポイント

台湾を日本の延長のように考える人が多いのは悲しい——台湾で起業した日本人経営者が、収入、そしてデジタルメディアとの付き合い方の側面から台湾人と日本人の違いを紹介。

一方、台湾の行政院主計総処が発表した報告によると、2020年の台湾の1世帯あたりの平均可処分所得は108万元(当時のレートで約390万円)でした。

 

驚くことに平均給与は日本人が台湾人より高いものの、可処分所得は台湾人が日本人より高いのです。データの調査時期や参照元が違うため単純に比較できませんが、いずれにせよ、台湾と日本は収入面で違いがある事はわかったと思います。

 

違いその2. デジタルメディアとの触れ合い

次に台湾人と日本人のデジタルメディアとの付き合い方についてお話をしたいと思います。ここでは日台間で異なる興味深い数字をピックアップしたいと思います。

 

リサーチ会社のDATAREPORTALによると、台湾人がモバイルフォン(スマートフォン)を用いてネットにアクセスする平均時間は4時間12分でした。これに対して、日本は平均1時間39分です。世代によってこの差は変わるものの、平均すると台湾人の方がスマートフォンを用いてネットにアクセスしているということになります。

その他、日台のデバイス別のウェブサイトのトラフィックを見ると、台湾はスマートフォンでウェブサイトにアクセスする比率が48.75%に対して、日本は39.54%でした。一方、ラップトップやデスクトップパソコンを用いてウェブサイトにアクセスする比率は台湾が44.28%なのに対して、日本は57.69%でした。

 

これらのデータから、台湾人の方が・スマートフォンを用いてネットにアクセスする傾向が見られます。

 

違いその3. 台湾人とソーシャルメディア

最後に日本と台湾のソーシャルメディアの利用について簡単にご紹介します。DATAREPORTALの調査によると、台湾人は1日平均で2時間4分をソーシャルメディアに費やすのに対して、日本人は51分という結果が出ました。

その他、日本ではLINE、Twitter、Instagramが一番使われている一方で、台湾ではLINE、Facebook、Instagramとなっています。

ソーシャルメディアを利用している理由ですが、台湾は、1位:友達や家族とのつながり、2位:暇つぶし、3位:トレンドを見る、という結果が出ました。これに対して日本は、1位:暇つぶし、2位:ネタバレ、3位:友達や家族とのつながり、という結果が出ました。

どうやら日本人は TwitterやInstagramを暇つぶしのために見ている一方で、台湾人はFacebook やInstagramを家族や友人とのコミュニケーションに用いる傾向が見えてきます。

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