2022-12-31 政治・国際

2022年の台湾10大ニュース、1位はペロシ米下院議長の訪台

注目ポイント

中央通訊社は2022年の台湾の10大ニュースを選びました。重要ニュースから、今年の台湾を振り返ります。(対象期間:2022年1月1日~11月27日)

中央通訊社は2022年の台湾の10大ニュースを選びました。重要ニュースから、今年の台湾を振り返ります。(対象期間:2022年1月1日~11月27日)

 

【1位】ペロシ米下院議長の台湾訪問

訪台したペロシ米下院議長=2022年8月3日、中央社記者趙世勳撮影

訪台したペロシ米下院議長=2022年8月3日、中央社記者趙世勳撮影

米国のナンシー・ペロシ下院議長が8月2日、訪台した。米下院議長の台湾訪問は1997年のギングリッチ氏以来で、台湾を訪れた米国の要人としては過去25年で最高位。ペロシ氏が訪台すると、中国は台湾周辺の6つの海域で軍事演習を行い、台湾上空を通過するミサイルを発射した。

 

【2位】統一地方選が行われる

投票箱に1票を入れる市民=南部・高雄市で2022年11月26日、中央社記者董俊志撮影

投票箱に1票を入れる市民=南部・高雄市で2022年11月26日、中央社記者董俊志撮影

22県市の首長や議員を選ぶ統一地方選が11月26日、投開票された。首長選は、候補者の死去に伴い延期された南部・嘉義市を除く21県市で実施され、野党・国民党が台北、新北、桃園、台中の行政院(内閣)直轄4市を含む13県市で勝利した一方、与党・民進党は首長ポストを5県市に減らし、大敗した。民進党主席(党首)を兼務する蔡英文(さいえいぶん)総統は党主席を引責辞任した。公民権年齢を18歳に引き下げる憲法改正案の賛否を問う国民投票も同時に実施されたが、同意票が必要数に達せず、承認されなかった。

 

【3位】東部・台東県で2日連続で地震発生 最大震度6強

9月18日の地震で倒壊した東部・花蓮県玉里の3階建てビル(玉里警提供)

9月18日の地震で倒壊した東部・花蓮県玉里の3階建てビル(玉里警提供)

東部・台東県池上で9月17日、18日の2日連続で最大震度6強を観測する地震が発生した。東部・花蓮県玉里では橋の崩落やビルの倒壊、道路の寸断などの被害が出た。中央災害対策センターの統計によれば、1人が死亡、170人が負傷した。

 

【4位】国境開放 入国後の隔離不要に

台湾観光再開を記念して成田空港で開かれた式典=2022年10月13日、中央社記者楊明珠撮影

台湾観光再開を記念して成田空港で開かれた式典=2022年10月13日、中央社記者楊明珠撮影

新型コロナウイルスの感染状況の緩和に伴い、政府は10月13日、2020年3月19日から2年半余りにわたり実施してきた入国後の隔離措置を廃止し、水際対策を大幅に緩和した。

 

【5位】政治家の論文不正が相次いで発覚

記者会見で頭を下げる林智堅前新竹市長(中央)=2022年8月12日、中央社記者趙世勳撮影

記者会見で頭を下げる林智堅前新竹市長(中央)=2022年8月12日、中央社記者趙世勳撮影

統一地方選を前に、政治家の学位論文を巡る不正が相次いで発覚した。林智堅(りんちけん)前新竹市長は台湾大学から修士論文の一部に盗用があったと認定され、修士号を取り消された。林氏は民進党公認候補として桃園市長選に立候補する予定だったが、騒動を受けて出馬を取りやめた。野党・民衆党の蔡壁如(さいへきじょ)立法委員(国会議員)も修士論文の盗用が認定され、自身の潔白を主張しつつも立法委員を辞職した。

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