2022-12-31 政治・国際

台湾社会にも激震が……2022年「日本と台湾」記事の年間ランキングトップ10

注目ポイント

2022年に配信してきたThe News Lensの記事から、「日本と台湾」をキーワードにして、特に注目度の高かった記事をランキング形式で振り返ります。

1.安倍晋三銃撃事件

7月8日、参議院選挙の応援演説をしていた安倍元総理大臣が銃撃されて亡くなった事件は台湾でも大きく報じられ、台湾社会に衝撃を与えました。

 

安倍元首相の銃撃事件を受け、蔡総統ら台湾要人がコメント

ケネディ元駐日大使がたたえる安倍氏の功績 太平洋戦争の遺恨乗り越え日米同盟を強化

世界に衝撃と悲嘆もたらした安倍元首相の死 蔡総統は「台湾へ多くの支援と配慮」に感謝

安倍晋三氏銃撃事件の波紋-参院選は弔い合戦だったのか-

2.台湾福島県食品の禁輸解除

© Reuters /達志影像

11年ぶりに台湾当局が福島県など5県産の食品輸入を禁止してきた措置を解除。放射性物質の検査報告書と、産地証明書の添付などを条件に輸入が再開されました。

福島産食品の安全性をPR 輸入したサケ缶詰と台湾産ハタでフルコース提供

3.台湾有事日本への影響

© Reuters /達志影像

ペロシ米下院議長の電撃訪台で台湾海峡を巡る緊張が高まった8月。11月の米中首脳会談では習近平国家主席が台湾問題について「越えてはならないレッドライン」と強調し、議論は平行線をたどりました。

米中首脳「衝突回避へ対話継続」で合意 台湾は英米との貿易協定締結に向け推進

台湾有事の際、米国と共に戦う盟友とは 米専門家「日・豪・インド・英国がカギに」

4.日本台湾交流50年

© Reuters /達志影像

1972年の日台断交後、民間交流を維持するために設置された日本台湾交流協会の設立50年を記念する式典が開催。日台間の友好関係がより一層促進されることへの期待が表明されました。

5. 習主席3期続投確実

5年に1度の中国共産党大会で、習近平国家主席が異例の長期政権となる3期目続投を確定。台湾統一に「武力行使の可能性を排除しない」と強硬姿勢を繰り返しました。

3期目続投決定した習氏の独裁体制が確立 胡錦涛前主席、李首相ら反対派を完全排除

中国共産党大会を振り返る

6.台湾有事「起こる」世論調査

11月末、日中両国で実施した世論調査の結果が発表され、日本以上に台湾有事リスクを意識している中国人が多いことが明らかに。

習主席3期続投確実の共産党大会始まる 台湾統一に武力行使の可能性を繰り返す

習氏・中国による侵略が現実味帯びる台湾 民間の軍事訓練に参加する若者たちが急増

7.日中首脳会談

© AP / 達志影像

対面では約3年ぶりに行われた日中首脳会談。岸田首相は習近平国家主席に対し、中国の日本周辺での軍事活動について強い懸念を伝えました。

8.安保政策転換

© AP / 達志影像

東アジアの安全保障環境を踏まえて、自民、公明両党は、敵のミサイル基地などを攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有で合意。戦後安保政策の大きな転換です。

9.日本水際対策緩和

10月から新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和された日本。急激な円安で日本への旅行の割安感も影響し、インバウンド需要が急増しています。

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