2022-12-30 ライフ

世界は正月に「何」を食べている?

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注目ポイント

新年は台湾だけでなく、世界のさまざまな国で祝われている。旅行検索サイトスカイスキャナーでは、世界中から新年のご馳走を集めたが、中には驚くようなものもあった。

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春節(旧正月)の団欒に欠かせないのが、伝統的で縁起のいい美食たち。世界各国は、それぞれの特色のある料理で新年を祝う。例えば、香港では正月に年糕、シンガポールでは魚生、ではスペインでは何を食べるか知っているだろうか?

春節は台湾で最も重要な伝統的な節目の日で、年末に向けてどの家庭でも準備を始める。団欒に欠かせないのが縁起がよく豪華な美食の数々だ。

とはいえ、新年は台湾だけでなく、世界のさまざまな国で祝われている。旅行検索サイトスカイスキャナーでは、世界中から新年のご馳走を集めたが、中には驚くようなものもあった。

 

1. 香港 年糕:

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中華鍋でとろ火で柔らかくした香港風ココナッツミルク餅

旧正月になると、香港の人はお土産に年糕を買い、家族で分け合ったりする。これは中国語の年糕」の発音が「年高」と同じだということから、縁起の良い言葉「年年高」を連想させ、大人だったら収入UP、子供だったら成績が上がるようにという願いが込められている。

広東人は大晦日にこの年糕を使って神を祀り、先祖を供養していたことから、次第に中国の春節の食べ物として定着していった。香港の年糕は赤オレンジ色で甘く、もち米、板状の砂糖、ラードまたはピーナッツオイルで作られている。蒸したり、卵のソースをかけて食べたり、両面を揚げて食べることが多いが、これがとても美味しい。現在、香港の年糕は、馬蹄(黒クワイ粉)餅、紅棗餅、ココナッツミルク入り餅など、さまざまな味に進化しており、それぞれに独自の風味がある。

 

2.シンガポール、マレーシア 魚生

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「魚生(七彩魚生)」はシンガポールとマレーシアの新年の定番料理であり、伝統的な食べ物である。旧暦の1月7日、家族で食卓を囲み、その年の繁栄を願う刺身を千切りしたレタスやセロリ、ニンジンなど、彩り豊かな野菜、縁起の良い金柑汁、富と繁栄の象徴である胡椒、招財の意味を持つピーナッツオイル、金を表すピーナッツ粉や商売繁盛を象徴するゴマと共に食べるのだ。

大皿にすべての食材を並べたら、皆で箸を持ち「ローヘイ!(撈起)」と言いながら具を高く持ち上げ混ぜる。そして、高い位置で食べることで、健康で豊かな新年になるようにと願いを込める。

 

3. 越南 ちまき:

台湾の端午の節句で食べる「ちまき」はベトナムでも伝統的な美食である。だが、ベトナムのちまきは台湾の三角形の肉ちまきとは形が違う。ベトナムでは、もち米、緑豆、豚肉を大きな葉で包み、手または木型で正方形に成形し、火が通るまで約3時間蒸し焼きにする。

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