2022-12-29 経済

福島産食品の安全性をPR 輸入したサケ缶詰と台湾産ハタでフルコース提供

注目ポイント

今年2月に台湾で輸入が再開された福島など5県産食品の安全性をPRしようと、福島産サケの缶詰と台湾産ハタを使用したフルコースをインフルエンサーや報道関係者らに振る舞うイベントが28日、南部・高雄市内で開かれた。

福島産食品の安全性をPR 輸入したサケ缶詰と台湾産ハタでフルコース提供

(高雄中央社)今年2月に台湾で輸入が再開された福島など5県産食品の安全性をPRしようと、福島産サケの缶詰と台湾産ハタを使用したフルコースをインフルエンサーや報道関係者らに振る舞うイベントが28日、南部・高雄市内で開かれた。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の古田清史高雄事務所副所長は、5県産食品が安全だと台湾の人々に知ってもらえればと話した。

主催したのは、福島の魅力を台湾に向けて発信する「福島前進団」台湾本部。福島前進団は、福島のNPO法人元気になろう福島と台北の企業が共同で実施している。

今回使用したサケの缶詰を製造したのは、福島県の養殖業者「林養魚場」。同養魚場の林慎平会長は、台湾産ハタが今年6月、中国から禁輸された際に真っ先に助け舟を出し、日本に約4トンを輸入した。

料理は国立高雄餐旅大学西洋料理学科の陳寛定教授が担当した。陳教授は福島産サケの缶詰のおいしさを称賛。福島のサケの缶詰と台湾のハタで作った料理は、台日の友情を象徴していると語った。

台湾は2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所事故以降、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の5県で製造された食品の輸入を禁じてきたが、今年2月21日、輸入禁止措置を原則的に廃止し、輸入を再開した。

(蔡孟妤/編集:名切千絵)

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