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台湾のダンスカンパニー、クラウドゲート(雲門舞集)の創始者、林懐民さんの実家で、南部・嘉義県の県定古跡に登録されている同県新港郷の「林開泰診療所旧宅」の修復工事が完了し、文化施設「培桂堂」として生まれ変わった。

(嘉義中央社)台湾のダンスカンパニー、クラウドゲート(雲門舞集)の創始者、林懐民さんの実家で、南部・嘉義県の県定古跡に登録されている同県新港郷の「林開泰診療所旧宅」の修復工事が完了し、文化施設「培桂堂」として生まれ変わった。開幕式が26日、現地で開かれた。来年1月にはコーヒーチェーンのスターバックス(星巴克)が入居する予定で、コーヒーを飲みながら古跡を楽しむことができるようになる。
県文化観光局によれば、邸宅は1933(昭和8)年、地元で「詩人の良医」と呼ばれた林開泰の診療所として建てられた。2016年に県の古跡に登録され、林懐民さんが同年、親族の同意を得て邸宅を県に寄贈した。建物は老朽化で損傷が生じており、県は2020年9月から3800万台湾元(約1億6430万円)を投じて修復工事を進めていた。

建物内は、診療所や広間、畳の間、読書の間などに分かれ、それぞれの空間に林一族の生活の品を展示する。開幕式に出席した林さんは、古民家の中で趣を見つけ、幸福感を味わってもらえればと話した。
正式オープンは来年1月4日。スターバックスの開業は同11日を予定している。
(蔡智明/編集:名切千絵)