
(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は28日、自民党の世耕弘成参院幹事長と台北市の総統府で会談した。27日に発表した国防強化策に言及した上で、今後、日本や米国、欧州連合(EU)など理念の近い国々と引き続き緊密に連携し、共に地域の平和と安定を守り、繁栄を築き上げていくことに意欲を示した。
蔡総統は、世耕氏を団長とする自民安倍派の参院議員ら一行に対し、いずれも安倍晋三元首相の強固なパートナーであり、台湾を長年支持してきた大切な友人だと述べ、訪台を歓迎した。
また、台湾と日本が共通の地域の挑戦に直面する中、日本政府が安保3文書を閣議決定したことに触れ、「大幅に防衛力を向上させ、地域の平和と安定を守る決意を示すものだ」と評価した。
世耕氏は、安倍氏の死去の際に台湾の人々から「大変温かい弔意が示された」として謝意を表明。27日には北部・新北市で李登輝元総統の墓参りをした後に、南部・高雄市に設置された安倍氏の銅像に献花を行ったことに触れ、「この2人の偉大な政治家の思いをしっかり引き継いでいかなければならないとの決意を新たにした」と語った。
日台関係については「日台は基本的価値観を共有するパートナーであるとともに、災害やコロナ禍でお互いが困った時に必ず助け合ってきた大切な大切な友人」と言及。「今後もわれわれは日台関係の深化のために努力をしていくということを明確にお伝えしていきたい」と表明した。
また、台湾が防衛力の強化策を発表したことなどにも触れ、「台湾が自らの国は自らで守るという決意と行動を明確に示されていることを高く評価したい」と述べた。
(温貴香/編集:名切千絵)
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