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東部・花蓮県の市街地に大型アートがお目見えした。同県出身で台湾原住民(先住民)族アミ族の芸術家、陳勇昌さんが20日間かけて天然の竹を編み、作り上げた。

(花蓮中央社)東部・花蓮県の市街地に大型アートがお目見えした。同県出身で台湾原住民(先住民)族アミ族の芸術家、陳勇昌さんが20日間かけて天然の竹を編み、作り上げた。
日光の当たり具合や時間の経過で姿が変わる同作。薄い緑色だった竹は陽光を浴びることで少しずつ茶色に変化していき、家のような温かみと竹の香りが感じられるという。

作品名は「Taloan」。アミ族の言葉で「家屋の延長」を意味する。アミ族の集落にあるTaloanは、伝統技術を若者に伝承する場で人々の憩いの場であり、家族が絆を深める場でもあるとされる。
県は11月、先住民をテーマとした屋外アートを募集。陳さんの案は先住民の文化や生命の情熱に加え、Taloanの集落における重要性を表現していることが評価された。
アミ族の男性に伝わる竹やとうを編む技術を作品に多く取り入れてきた陳さん。編む手法を通じ、アミ族の団結や調和を重んじる文化を表現しているという。
同作は花蓮市の「陽光電城原住民文創館」前の芝生広場に設置されている。県政府原住民行政処の陳建村処長は、鑑賞や記念撮影に訪れてほしいと話した。
(李先鳳/編集:楊千慧)