2022-12-25 政治・国際

新首長が就任宣誓 各自治体で引き継ぎ式 新台北市長「台湾の機関車に」

注目ポイント

台湾の各自治体で25日、新旧首長による引き継ぎ式が行われた。

蒋万安新台北市長

(台北、桃園、新竹中央社)台湾の各自治体で25日、新旧首長による引き継ぎ式が行われた。最大野党・国民党の蔣万安(しょうばんあん)新台北市長は、台北が台湾をけん引する機関車として世界とつながる責任と使命を負うと意気込み、新型コロナウイルス後の都市再生などに取り組んでいく姿勢を見せた。

台湾では先月26日、各自治体の首長を選ぶ統一地方選が実施された。候補者の死去で今月18日に延期された嘉義市長選を含め、多くの県市で与党・民進党が敗北。国民党は躍進し、北部の台北市や桃園市で2期8年ぶりに市長ポストを奪還した。

柯文哲氏(左)から市長印を受け取る蒋万安新台北市長

国民党の若手ホープとして期待される蔣氏は、新型コロナ後の都市再生に加え人材流出の食い止め、都市再開発、魅力のアピールを優先する方針を強調した。

台北市長を8年間務めた野党・民衆党の柯文哲(かぶんてつ)氏は、蔣氏が新たなチームを率いて同市の発展を推し進めていくことに期待を寄せた。

桃園市長に就任した張善政氏

桃園市長に新たに就任した国民党の張善政(ちょうぜんせい)氏は、市内のインフラ整備に力を入れていくとした。また、台北市と新北市で利用が可能な公共交通機関の定期券の対象に、桃園市と基隆市も加えるよう働き掛けていくと誓った。

新竹市では、民衆党で唯一の首長ポストを手にした高虹安(こうこうあん)氏が市長に就任。高齢者に優しいまちづくり、若者の起業・就業支援などを進め、より多くの家庭が新竹に根ざして生活できるよう力を尽くしていくと語った。

(陳昱婷、葉臻、魯鋼駿/編集:楊千慧)

新竹市の高虹安市長

 

 

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