2023-01-12 ライフ

【台湾のエコ取り組みに世界が注目】旅行客もエコグッズが必須に?現地の最新事情を大公開

注目ポイント

マイボトル持ち込みの割引サービスや、チェーン店のプラスチックストローの廃止、フードコートにおける使い捨て容器の使用禁止など、一般市民のあいだでも環境に配慮した取り組みが広く実践されている台湾。頻繁に開催されているエコイベントでは、ハンバーガーの“包み紙”すら用意されないことも?


こんにちは、台湾大好きライター津山です。今回は台湾の意外なエコ事情についてご紹介したいと思います!

皆様の中に、台湾=エコのイメージをお持ちの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? 私自身は、台湾に移住する4年前まで、台湾=エコのイメージは全く持っていませんでした。台湾では、夜市や伝統市場で使い捨てパックやビニール袋が大量に使用されていたので、むしろゴミが多い印象がありました。

しかし、ここ数年、台湾では、急速にエコの取り組みが進んでいます。意外に知られていませんが、台湾における2019年〜2020年のゴミのリサイクル率は、一般廃棄物で61%、産業廃棄物ではなんと80%にも上り、海外メディアからも高い評価を受けています。

日本でも2022年4月からプラスチック資源循環促進法が施行されるなど、環境やサステナビリティへの関心が高まっていますよね。お隣の台湾のエコ活動への取り組みを知ることは、日本人にとって非常に参考になると考えます。

そこでこの記事では、台湾で実際に行われている最新のエコ対策について、台湾現地に住む筆者が、分かりやすくご紹介します。

台湾はエコ大国を目指す!「2050年ネットゼロ排出ロードマップ」とは

最初に、台湾が国をあげてエコ活動を推進することを世界に表明した「2050年ネットゼロ排出ロードマップ」の内容について、簡単にご紹介します。

2050年ネットゼロ排出ロードマップは、2050年までに脱炭素社会の実現を目指す台湾が、目標を達成するための道筋を表明したものです。

本ロードマップの中では、2050年までに、グリーンエネルギーに切り替えること、電動自動車や電動バイクの比率を100%にすること、ゴミの出ない食生活に変えること、などが目標に掲げられています。

政府が推進するエコへの取り組み、一般市民に関わりの深いものは、具体的にどんなものがあるのでしょう?

 

取り組みその1. 飲料ゴミ問題を解決、マイボトル持ち込みで5元割引

まずは2022年7月から台湾全土で導入された「マイボトルを提供すると5元割引」という取り組みをご紹介します。

本取り組みは、タピオカドリンクで有名な「50嵐」など、テイクアウトのドリンク店でマイボトルを使うと、5元割引される、という内容です。1人当たり年間で平均約50杯のドリンクを消費する台湾人にとっては、少なくないメリットになるでしょう。

また、台湾では、年間40億個の使い捨てカップゴミが排出され、環境への悪影響が問題となっていますが、この取り組みが始まってから3ヶ月間で、マイボトルを持参する人が2.5倍に増加し、着実にゴミ削減が進んでいます。

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