開票日カウントダウン

選挙ページへ

2022-12-24 ライフ

台湾人男性はどんな花を贈る? 日本人花屋が見た台湾のクリスマス

© Shutterstock / 達志影像

注目ポイント

台湾でも日本でも、花屋にとって年末は書き入れ時。ただし、クリスマスから正月と慌ただしく行事が続く日本と違い、新年よりも旧正月(春節)を盛大に祝う台湾では、年が明けてもツリーが飾られていたりと、台湾らしい光景が広がる。

台湾も日本も街中はクリスマスムード一色。台湾では、早いところだと10月末からクリスマス装飾が開始され、11月にはクリスマス商戦が始まる。今回は、そんな台湾のクリスマスについてご紹介する。

© Shutterstock / 達志影像

クリスマスの期間

師走は仕事でもプライベートでも忙しくなる。年末決算の時期であったり、子供がいる家庭では冬休みに帰省したり旅行したり、読者の皆さんもどことなく忙しない時期というイメージがあるかもしれない。もちろん花屋にとっても年末は繁忙期となる。

日本の花屋の場合は、クリスマス商戦の準備を9月、10月あたりから開始し、11月、12月には予約注文が始まる。教室でもクリスマスツリーやリースのレッスンが増えてくる。そして、クリスマスが終わればすぐに正月が待っている。そのため、25日の深夜には店内の装飾や商品を全て正月用に変える必要がある。

一方、台湾の正月は旧正月(1月末から2月初旬、年によって変わる)なので、クリスマス時期と少し離れている。新年は台湾人にとって旧正月ほど重要ではないため、年末は短い休暇はあるものの、普段とあまり変わらない日常となる。

クリスマスと旧正月が離れていることで、クリスマス装飾は12月末まで、遅いところだと1月になってもツリーなどを飾っていたりする。物日が終わればすぐに片付け、次の物日に切り替えるという日本的な感覚は、台湾ではあまり見られないかもしれない。ゆったりとした流れで徐々に街中の装飾が変化していくことにも台湾らしさが垣間見える。

台湾人にとってのクリスマス

日本の場合は、クリスマスは恋人と過ごすという文化があるが、台湾では驚くほどそういった感覚はない。台北の街中も市政府駅や中山駅などのショッピング街ではイルミネーションはあるものの、日本のように街全体がイルミネーションでロマンチックに彩られることもない。

では、クリスマスイベントが何もないかと言うとそうでもない。百貨店やネット通販サイトではクリスマスセールがあり、レストランやケーキ屋にもクリスマス専用メニューが登場する。また、若者たちはカラオケやクラブでクリスマスを祝ったりもする。会社では日本と同様に忘年会などはあり、その際にプレゼント交換をする企業もある。こういったところは、少し欧米に近い文化かもしれない。

台湾の花屋のクリスマス

台湾の花業界もクリスマスは大事な物日となる。台湾人の男性はロマンチストが多く、クリスマスには花束をプレゼントする人も少なくない。中でも一番の人気は赤いバラの花束である。王道といえば王道だが、赤いバラとかすみ草の花束は誰が見ても愛を伝えるシンボルとなっており、台湾でも根強い人気を誇っている。ただ、近年では赤いバラだけでなくオレンジやピンクのバラの花束をプレゼントする男性も増えてきている。

⎯  続きを読む  ⎯

あわせて読みたい