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今月22日は二十四節気の一つで、一年で最も昼の時間が短くなる冬至です。日本では栄養たっぷりのかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入って本格的な冬の寒さに備えますが、台湾では温かい「湯圓」を食べるのが恒例です。日本でも中華スーパーなどで手に入る湯圓、そのいただき方を「日本で台湾の習慣を楽しむこと」が得意なkeiko在台灣さんが紹介。
大家好! keiko在台灣です。
台湾好きな私の楽しみの一つは「日本で台湾の習慣を楽しむこと」。例えば春節(旧正月)のタイミングで新年会を開催したり、中秋節は月餅を食べたり。日本でも台湾を楽しむ工夫をしています。今回は冬至に台湾で食べられている「湯圓(タンユェン)」について紹介します。
なぜ冬至に湯圓を食べる?
日本で冬至にカボチャを食べたりゆず湯に入ったりするように、台湾では湯圓を食べる習慣があります。湯圓は、白玉団子の中にピーナッツや胡麻のペーストが入っているものが一般的。小さな紅白の「小湯圓」や、お肉が入った「鹹湯圓」などもありますよ。
なぜ湯圓を食べるのかというと、湯圓(タンユェン)の発音が、家族団欒の意味である團圓(トゥアンユェン)に似ていることから。家族みんなが幸せに過ごせますように、と幸せを象徴する食べ物とされています。
日本で湯圓を食べてみよう!
今回、私は都内の中華スーパーに行って冷凍の湯圓と、「酒釀(ジウニャン。日本では「チューニャン」という読み方で浸透しているようです)」を購入しました。
台湾ではピーナッツスープに入れたり、胡麻のお汁粉にいれたり、かき氷に乗せたりと、いろんな食べ方があります。今回はシンプルに茹でた湯圓と、「酒釀湯圓加蛋(卵入りの酒釀スープに入れた湯圓)」を作ってみようと思います!
買ってきた冷凍湯圓は胡麻入り。台湾では他にもピーナッツや抹茶ペーストなどいろんな種類の味が販売されていますよ。一緒に買った酒釀は瓶入りのもの。醤油で有名な金蘭というメーカーが販売しているものを購入しました。酒釀は、エビチリなどの調味料としても使うことができるそうです。
湯圓は凍ったまま茹でて、浮かんでくるのを待つだけ。とても簡単に調理できます。ちなみに私が昔、初めて家で湯圓を茹でた時、お湯を入れないでそのままお皿に盛り付けたことがありました。それをSNSにアップしたところ、台湾に詳しい方から「お湯も一緒に入れるんだよ」と教えてもらった思い出があります。
酒釀湯圓加蛋は、水・酒釀・砂糖を混ぜながら温め、最後に生卵をそのまま落として出来上がりです。
シンプルに食べる湯圓。モチモチの皮と胡麻ペーストがピッタリ。胡麻ペーストが甘いので、台湾茶と一緒に楽しむのも良いですね。
酒釀湯圓加蛋。実は、私はまだ実物を台湾で食べたことがありません。比較することができませんが、とても美味しいです! 酒釀は甘酒のような味わい。卵を入れることでボリュームもアップ。軽食にもなりそうです。身体も温まり、冬に食べるのに最適なデザートですね。
家でも手軽に食べることができる湯圓。みなさんもお家で台湾気分を味わってみてはいかがでしょうか。