注目ポイント
魚の宝庫と言われる富山湾に面し、古くから漁業で栄えてきた富山県・氷見市(ひみし)。本記事の前編では、一年を通して多種多様な魚を味わうことができる氷見漁港周辺のグルメスポットを中心に紹介した。後編では、わざわざ訪れたいワイナリーや、天然温泉の宿、海の幸を満喫できる道の駅など、五感を刺激してくれるスポットを紹介。さらに氷見観光の魅力に迫る。
海を離れ、里山のワイナリーへ

海から少し離れた小高い丘の上に、氷見で唯一のワイナリー『SAYS FARM』がある。「北陸が生む美しいワイン造り」を目指して2011年に誕生。現在は9haの畑で、18,000本ほどの葡萄を栽培している。全国に同ワイナリーのファンがいる一方で、自社栽培の葡萄にこだわっているため生産量自体が少なく、なかなか手に入らないという声も多い。

ワインは敷地内にあるショップのほか、後に紹介する『ひみ番屋街』でも手に入れることができる。そのほか広大な敷地には、氷見の山海の幸を味わえるレストラン、一日一組の宿、見晴らしの良いガーデンなどがあり、日帰りでも半日ほどゆっくりと時間を過ごすことができる。海だけではない氷見の豊かな一面に、たちまち心を奪われそうだ。

Info
SAYS FARM
富山県氷見市余川字北山238
0766-72-8288
氷見の魚と漁業を体験
氷見漁港のそばに建つ氷見市漁業文化交流センター『ひみの海探検館』は、氷見の魚と漁業をテーマにした体験型施設。“天然の生け簀”と呼ばれる富山湾の特長や、氷見の魚の豆知識、越中式定置網の仕組みなどを多彩な体験展示で学ぶことができる。氷見の魚が美味しい理由を探るような気持ちで、VR映像や展示装置に触れてみてほしい。

施設内では富山ならではの体験も。「細工かまぼこ絵付け体験」は、カラフルな絵付けを施したかまぼこをお祝いの席の引き出物とする富山の風習にちなんだもの。ケーキのデコレーションをするように好きな絵柄を描き、自分だけのオリジナルかまぼこを作れる。蒸し上がったかまぼこはお土産として持ち帰ることもでき、旅の記念にぴったりだ。



Info
氷見市漁業文化交流センター(ひみの海探検館)
富山県氷見市中央町7-1
0766-74-8018
※「細工かまぼこ絵付け体験」の問い合わせは氷見市観光協会(0766-74-5250)
氷見の食が一堂に集結
海岸沿いに建つ道の駅『ひみ番屋街』は、21の土産店と10の飲食店が一堂に集結する氷見観光の中心的存在。氷見漁港から直送される魚を使った回転寿司をはじめ、朝どれの新鮮な魚、手の込んだ加工食品に至るまで、富山湾の海の幸を満喫できる店舗がずらりと並ぶ。氷見うどん、氷見牛、氷見カレーといったご当地グルメも評判だ。


施設は店名にもなっている「番屋」(漁師の作業小屋)をモチーフにして作られている。敷地の一角には無料の足湯、道を挟んだ向かい側には『氷見温泉郷 総湯』があり、海を望む最高のロケーションで旅の疲れも癒せそうだ。食事からお土産選び、観光のひと休みまで、滞在中に一度は足を運びたい。
