注目ポイント
魚の宝庫と言われる富山湾に面し、古くから漁業で栄えてきた富山県・氷見市(ひみし)。富山湾には日本海に分布する約800種のうち約500種の魚が生息すると言われており、なかでも県内随一の漁獲量を誇る氷見漁港周辺では、一年を通して多種多様な魚を味わうことができる。この記事では、氷見市内できときと(=新鮮)な魚が味わえる寿司屋をはじめ、魚をさらに美味しく味わえる醤油店などを紹介。寿司を起点にした港町の旅へご案内する。
焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ、炙り握りに至るまで、氷見牛を多彩なメニューで楽しめるのも地元ならでは。本店横に建つテイクアウト中心の精肉店『精肉 牛屋』には、氷見牛のコロッケやミンチカツなどの小腹を満たせるメニューもある。市場に出回ることが少なく、希少価値が高い氷見牛をさまざまに堪能し尽くしたい。

Info
氷見 牛屋 本店
富山県氷見市朝日丘1-41
0766-72-0029
威勢のいい朝競りを見学
せっかく氷見に滞在したなら、早起きして朝競り見学に出かけたい。季節や天候によって魚種や水揚げ量は左右されるものの、日本海側有数の氷見漁港には四季を通して多くの魚が水揚げされる。その日漁獲された魚が並べられ、競り人の声が響き始めるのは朝6時頃。1階で行われる威勢のいい競りの様子を、2階のテラスから見学することができる。

見学は無料で予約不要。日曜や祝日など休市日もあるため、訪れる前には氷見漁業協同組合のホームページで確認を。また、漁港に併設する『魚市場食堂』は朝6時半から営業スタート。漁港からわずか数メートルの距離で、海鮮丼などの名物料理を朝食にいただけるのも早起きのご褒美だ。
Info
氷見漁港
富山県氷見市比美町435
0766-74-0170(氷見漁業協同組合)
魚に合う醤油を求めて
明治3年以来、150年以上にわたって醤油を醸し続けてきた『本川藤由商店』。歴史が刻まれた工場兼店舗のガラス戸を開けると、醤油の甘い香りが漂ってくる。建物の奥には醸造タンクが並んでおり、手前の店舗部分で蔵直販の醤油を購入できる。サイズは昔ながらの一升瓶入りから卓上タイプまであり、お土産として持ち帰りやすい商品が充実しているのも嬉しい。


網元だった先代の「魚に合う醤油を作りたい」という想いから始まった同店。普段使いには何にでも合う「別選 こいくちしょうゆ」、お土産には新鮮な氷見の魚にもよく絡む「海鮮熟成 さしみしょうゆ」が人気だ。グループで訪れる場合は、ニンニクや唐辛子などで好みのフレーバーをつけられる醤油作り体験(要予約)も相談できる。


Info
本川藤由商店
富山県氷見市本町1-18
0766-72-0256
本記事の後編では、わざわざ訪れたい丘の上のワイナリーから、立山連峰を望む天然温泉の宿、海の幸を満喫できる道の駅まで、氷見の魅力を五感で味わえるスポットを紹介する。
※記載の内容は2023年2月現在のものです。
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