注目ポイント
台湾で起業した日本人経営者が、サッカーワールドカップ・カタール大会観戦を通して見えた、日本と台湾の外国人観光客受け入れの課題。
みなさんこんにちは! 台湾で2017年に起業し、2022年9月に台湾起業6年目を迎えた applemint 代表の佐藤峻です。
今日はサッカーのワールドカップ・カタール大会の現場で見た、世界の観光の最前線と、日本と台湾の現在地というテーマでお話をしたいと思います。
恐らく台湾に在住の日本人の中で、今回のワールドカップを現地で観戦した人は中々いないと思ったので、こんなテーマで書こうと思いました。
結論を言うと、カタールの観光体験は僕が想像していた以上のもので、残念ながら日本と台湾で同じようなレベルの観光体験を現在できるかと言うと、正直疑問が残ります。
今回の記事ではその理由をお伝えできればと思います。
入国から観光は既に始まっている(台湾の課題)
僕は先月21日にカタールに入国し、現地で日本対ドイツ戦、日本対コスタリカ戦を観戦して11月28日に台湾に帰国しました。台湾に帰国して最初に残念だと思ったのが、台湾の空港の入国者に対する扱いでした。
カタールでは、国を上げてワールドカップを成功させようと思っていたせいか、僕は飛行機から出た瞬間から空港スタッフの手厚い歓迎を受けました。ワールドカップのオフィシャルスポンサーであるカタール航空のスタッフも皆例外なく素晴らしい接客態度でした。
一方の台湾の空港スタッフは残念ながら入国者に対して時に怒った態度で、中国語で注意ばかりしていました。
大多数の帰国者はアジア人だったので、空港スタッフは帰国者を台湾人と思い、このような対応をとったのかもしれません。
しかし、もしも入国者の中に中国語がわからない日本人がいた場合、怒った口調で中国語で何かを言われた場合、その時点で歓迎されていない感じを受けるなと思いました(アメリカやその他の海外の空港スタッフも態度が悪い場合が多いので何とも言えませんが…)
些細なことかもしれませんが、空港で入国者と接するスタッフの態度一つで観光体験は変わるな、と今回学ばされました。
以前アーティストの GACKTさんがコンサートを行う際、必ず受付の人にも挨拶をするという動画を見た事があります。彼曰く、受付は顧客とダイレクトに接するため、受付の方々がやる気を出せばその思いが顧客に伝わり、顧客の満足度が上がるため彼はコンサートの際に必ず受付スタッフを激励するそうです。
台湾の空港スタッフの入国者に対する態度は改善の余地があると思います。
また、カタールと台湾の空港を比べて思ったのが、空港での防護服や過度なウイルス対策の服装です。