2022-12-22 観光

月イチ連載「季節の『おいしい』を探す台湾市場めぐり」第三回:2022年12月にリニューアル 台北のファーマーズマーケット、希望広場

注目ポイント

台北在住の料理家でライターの遊佐水亜さんが、台湾各地の歴史ある市場やファーマーズマーケットを舞台に、季節のおいしい食材や台湾らしいユニークなモノやコト、その楽しみ方を紹介する月イチ連載。今回は、台北市内の華山1914文創園区で今月リニューアルオープンしたばかりの週末限定ファーマーズマーケット、希望広場の賑わいをいち早く紹介!

週末限定ファーマーズマーケットが移転オープン

台北市内にある有名なファーマーズマーケットといえば、MRT善導寺駅のあたりで毎週末に開催されている「台北希望廣場(希望広場)」。その希望広場が2022年12月、リノベーションスポットとして人気の華山1914文創園区のそばに移転、リニューアルオープンしました。

マーケットは移転前の場所からそう離れておらず、一見するとそこまで変わらないかな?という印象。それでも、建物や照明が整備されてグレードアップしたおかげか、以前より明るくてお買い物しやすい雰囲気になりました。

希望広場の場内

フレッシュな野菜と果物、農産加工品が充実

屋根のある広いスペースには、フレッシュな野菜に果物、乾物、農産加工品と、ブースごとに個性のある食材が並びます。ぐるりと一周してみると、旬のものがひと目で分かるのもうれしい! 政府認定のマーケットということもありクオリティは高めですし、何より自分でひとつずつ手にとって選べるのは安心感があります。

陳列された農産加工品

12月になってやっと冬らしい寒さを感じられるようになった台北。野菜を販売するブースでは、火鍋をはじめとする鍋料理やスープ、煮込み料理にぴったりの葉もの野菜、根菜などを多く見かけました。

漢方薬の材料にもなるトウキ

台湾らしいものでは、「當歸(ダングイ)」と呼ばれる漢方食材のトウキを発見! 乾燥させたものは市場や漢方専門店などで一年を通じて購入可能ですが、生のものははじめて見たのでびっくりしました。ちなみに根っこの部分はもちろん、柔らかい葉も調理して食べることができるそうです。

農家さんたちとの気軽な会話や試食も楽しんで

農家や生産者の方々が出店していて、おいしい食べ方や調理法を直接聞けたり、たくさん買うとおまけがもらえたりするのもファーマーズマーケットの魅力のひとつ。台湾の冬を代表するフルーツ、釈迦頭(シャカトウ)のブースを見つけたので、購入することに。農家さんが「ヘタの部分がポロッととれるようになったら食べごろだよ!」と教えてくれたので、自宅で数日間、シャカトウが熟すのを待ってからいただきました。

収穫シーズンが始まったシャカトウ

試食をすすめられることも多く、朝から夕方まで通し営業しているので、観光がてらふらりと立ち寄っておみやげ探しをするのもおすすめ。また、広場のとなりには台湾のローカルフードを販売する屋台が並んでいます。地元の人たちにまじって、ここで軽食をとるのもよい思い出になるかもしれませんね。

 

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