2022-12-19 流台湾

台湾の珍百景Vol.2 不思議な習慣編

© 撮影:小林賢伍

注目ポイント

台湾と日本を拠点に活動する写真家が、台灣で出会った珍百景を写真とエピソードで紹介。今回は、実際に台湾で暮らしたからこそ知ることができたという不思議な習慣について。


「あなたは何座?」これは、台湾に暮らしていると会話の中でよく聞かれる質問です。日本でも、血液型占いなどで盛り上がることがありますが、星座を聞かれることはあまりありませんよね。しかし、台湾人の中には「星座で人をある程度判断する人」が、少なくありません。確かに、血液型占いは見てしまうし、統計学なので一理あるかもしれない。それでも、「星座で性格なんて分けられない。」と冷ややかな目で見ていました。しかし、台湾に暮らして数年経過したわたしも、今では「この星座が相性合う。」「この星座が苦手だ。」など、人を判断する小さな判断材料に。前回ご紹介した台湾の珍百景Vol.1では、視覚的な内容をご紹介しましたが、ここでは、実際に暮らしたからこそ知れる、台湾の不思議な習慣を紹介したいと思います。

1、日常:やっぱりネット社会!何でも携帯で。

台湾でも、年齢に関係なくネットを通して私生活をシェアしている方が多く見受けられます。中には、公務員でも制服姿のまま近況をアップします。「この写真はアップしていいの?」と、見ている側も心配になる投稿も少なくありません。他にも、突発的な事故の瞬間や、地方で起きた珍事件などは、日夜ネットを騒がし、良くも悪くもすぐに現状が拡散。それは、民間人だけにあらず、近年では政府機関も国民投票前や、イベント毎にインフルエンサーとコラボし、様々な年代向けの広告を出していることも印象的でした。

ネット社会以外の驚いたことの例を挙げると、賃貸の家にはもとから家具が付いていることですね。一式カバーを購入するだけで引っ越し翌日から普通に暮らせること、他にはTVのチャンネルが100以上あることなど、当初は驚きました。他国の文化って面白い。

© 撮影:小林賢伍

台湾の結婚式事情

2、行事:こんな結婚式がいい!でも知らない人がいる!

近年、様々な結婚式が行われますが、台湾もまた独自のルールがあります。まずは、ご祝儀。東京などでは一般的に3万円からですが、台湾では約2000NT。(日本円にして約8000円。)相手との親密度により変動はありますが、結婚式自体の内容はあまり変わらない為、日本と比較するとご祝儀はかなり安く感じられます。

もう一つは、新郎新婦を知らない人も参加できること。知らない人の為の席が用意されていることも衝撃でした。これは、友人の友人が来た時の為の席で、食事も出ます。日本では考えられませんよね。服装も日本と比較するとかなりフランクで、地方に行くとサンダルで参加する強者も。日本では少々緊張する行事の一つですが、こんな伸び伸びできたら笑顔も増えるかも。でも、知らない人がいるのは嫌だ!

© 撮影:小林賢伍

Going My Way

3、仕事:そういうところも嫌いじゃないよ!衝撃的な転職率の速さ。

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