注目ポイント
先月21日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。アジア2次予選で敗退した台湾は出場していないものの、台湾のサッカーファンの間では盛り上がりを見せている。特に先月27日夜の日本対コスタリカ戦は4歳以上の全体視聴率が2.01%と高視聴率を記録。

(台北中央社)先月21日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。アジア2次予選で敗退した台湾は出場していないものの、台湾のサッカーファンの間では盛り上がりを見せている。テレビ中継の視聴が前回大会に比べ伸びている他、量販店やスーパーの夜間配達の需要も増加している。
▽ テレビ放送、日本対コスタリカ戦が高視聴率記録
台湾地区の放送代理店を務めるELTA TV(愛爾達)によれば、ワールドカップ初週の視聴成績は18年のロシア大会に比べて8%増加。特に先月27日夜の日本対コスタリカ戦は4歳以上の全体視聴率が2.01%と高視聴率を記録。中でも35~45歳男性の視聴率は今大会最高の2.71%を叩き出した。広告収入は同30日までに東京五輪の17日間の累積収入を上回ったという。
▽ 夜間宅配増加、スナック菓子やインスタント麺の注文多く
量販店のカルフール(家福楽)によれば、11月はワールドカップの開幕や米大リーグのワールドシリーズ、台湾プロ野球の年間王者を決める「台湾シリーズ」など注目を集めるスポーツイベントがめじろ押しだった影響で、自社の配達サービス「家速配」では夜間配達の注文が3割増加した。主にスナック菓子やインスタント麺、エナジードリンクが購入された。冬に実店舗で需要が落ちるビールも売り上げが3割伸びたという。同社は、決勝トーナメントの幕開けで売り上げはさらに伸びるだろうと予測している。
スーパー大手、PXマート(全聯)の配達サービス「小時達」はワールドカップによる消費の刺激で、夜間配達の売り上げが同28日までのデータで約15%増加。インスタント麺や卵の注文が多く入っているという。同社はワールドカップ開催期間中、同サービスの売り上げは1割増加すると見込んでいる。
(呉家豪、曽智怡/編集:名切千絵)