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台北市の市定古跡「紀州庵文学森林」で3日、開館11周年を記念するイベントが行われた。同施設にゆかりのある和歌山市からも代表団が訪台し、ブースを出展。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの参加となった。

(台北中央社)台北市の市定古跡「紀州庵文学森林」で3日、開館11周年を記念するイベントが行われた。同施設にゆかりのある和歌山市からも代表団が訪台し、ブースを出展。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの参加となった。
1917(大正6)年に和歌山市出身の平松徳松が料亭として建てた「紀州庵」が前身で、戦後は政府の職員宿舎として使用された。だが、2度の火事で本館と別館が消失。辛うじて残った離れが2004年に台北市政府文化局に古跡として登録され、2014年に修復完了した。現在は文学を広める拠点となっている。
同局によれば、まだ修復が行われていた2013年、情報を得た和歌山市議が感謝を伝えようと訪台したのがきっかけとなり、交流が始まった。和歌山市は開館以来、毎年この時期にイベントに参加し、観光や特産品のPRを行ってきた。
和歌山市は今回もブースを出展した他、台北市と観光や特産品、芸術、文化などの分野に関する交流について意見を交わし、来年の台北ランタンフェスティバルなどへの参加の意向について確認したという。
(陳昱婷/編集:荘麗玲)