2022-12-03 政治・国際

東京で台湾食材をPR 農業委、ハタやウナギなどを国会議員に振る舞う

注目ポイント

行政院(内閣)農業委員会は1日、台湾の食材をPRする「台湾食材交流会」を東京都内のホテルで開き、高級魚のハタやウナギ、パイナップルなどを使った料理を日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)のメンバーや食品業界関係者らに振る舞った。

東京で台湾食材をPR 農業委、ハタやウナギなどを国会議員に振る舞う

(東京中央社)行政院(内閣)農業委員会は1日、台湾の食材をPRする「台湾食材交流会」を東京都内のホテルで開き、高級魚のハタやウナギ、パイナップルなどを使った料理を日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)のメンバーや食品業界関係者らに振る舞った。

ハタやパイナップルはこれまで中国が輸出先のトップになっていたが、昨年から今年にかけて相次いで中国から輸入を停止された。そのため、政府は他国の販路開拓に力を注いでいる。日本に台湾の農水産品を売り込もうと、同委の陳添寿(ちんてんじゅ)副主任委員(副大臣に相当)率いる訪問団は先月29日に訪日し、日本の業者との交流を進めている。

同委によれば、交流会には日華懇の古屋圭司会長をはじめとする国会議員38人の他、日本の農産貿易業者などが出席。参加者は台湾の食材を使った料理やデザートの美味しさに太鼓判を押していたという。スズキやベーコン、エダマメ、バナナ、アテモヤ(パイナップル釈迦)などの食材も使用された。

古屋氏はあいさつで、台湾のパイナップルが中国に輸入を停止された際に日本が手を差し伸べたことや、今年9月に東京・上野公園で開かれた台湾文化と食のイベント「2022 TAIWAN PLUS」にも2日間で20万人が来場したことに言及。日台が食材を通じた交流でも良好な関係を維持できることが見て取れるとし、新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和された後で日台の交流が再開され、文化や食材の交流が活発になるよう期待を寄せた。

交流会に出席した台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は取材に対し、参加した多くの国会議員から料理を称賛されたと紹介。また、一部の日本の政治家は立場上、政治的問題での立ち位置を安易には選ばないとしつつ、台湾の食材に対しては一致して高い関心が示されたと明かした。

(楊明珠/編集:名切千絵)

台湾の食材を使った料理やデザート
台湾の食材を使った料理やデザート
交流会で紹介された台湾の水産品や農産品
交流会で紹介された台湾の水産品や農産品

 

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