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台湾・台北市内の自由広場に27日夜、中国で広がる「ゼロコロナ」政策への抗議活動に連帯を示そうと、人々が集まった。参加者は中国各地の抗議者が検閲から逃れるため掲げている「白い紙」などを手にし、声を上げる中国の人々にエールを送った。広場には、中国出身で民主化運動に身を投じた王丹氏や周鋒鎖氏らも姿を見せた。

(台北中央社)台湾・台北市内の自由広場に27日夜、中国で広がる「ゼロコロナ」政策への抗議活動に連帯を示そうと、人々が集まった。参加者は中国各地の抗議者が検閲から逃れるため掲げている「白い紙」などを手にし、声を上げる中国の人々にエールを送った。
集まったのは台湾人の他、台湾に暮らす中国や香港、外国出身の人々。イベントが始まった午後6時半以降、参加者は増え続けた。

「中国人は自由を望む」「沈黙しないで、麻痺しないで、怖がらないで」などと書かれた看板や、抗議のきっかけとなった新疆ウイグル自治区ウルムチ市の火災の犠牲者を追悼するメッセージも掲げられた。
火災を巡っては、コロナ対策に伴う封鎖で消防車が入れず、被害が広がったとの声が中国のネット上で拡散した。
広場には、中国出身で民主化運動に身を投じた王丹氏や周鋒鎖氏らも姿を見せた。王氏は、中国で抗議する人々が求めるのは民主主義や自由だけでなく、生きる権利だと指摘。周氏は、「多くの人が行動を起こすのを何年も待ち続けた。やっと目にすることができた」と語った。
(呂佳蓉/編集:楊千慧)