2022-11-21 台湾

是枝裕和監督と黒木瞳がプレゼンターで登場 台湾の映画賞「金馬奨」授賞式

注目ポイント

映画の祭典「第59回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)授賞式が19日、台北市の国父紀念館で開かれ、映画監督の是枝裕和と俳優の黒木瞳がプレゼンターとして登場した。是枝監督が金馬奨授賞式に出席するのは2019年、20年に続いて3度目。今回は新人監督賞のプレゼンターを俳優のグイ・ルンメイ(桂綸鎂)と共に務めた。金馬奨初参加の黒木はレッドカーペットで取材陣に対し、授賞式に参加できるのは「光栄」だと喜びを示した。

俳優のグイ・ルンメイ(右)と共に新人監督賞のプレゼンターを務める映画監督の是枝裕和=台北金馬映画祭実行委員会提供

(台北中央社)映画の祭典「第59回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)授賞式が19日、台北市の国父紀念館で開かれ、映画監督の是枝裕和と俳優の黒木瞳がプレゼンターとして登場した。是枝監督は授賞式前のレッドカーペットでのインタビューで、台湾で作品を撮影する可能性について聞かれると「そうなるといいね」と軽やかに話し、「魅力的な風景も食べ物も役者さんもいるので、チャンスがあればぜひ」と意欲を示した。

是枝監督が金馬奨授賞式に出席するのは2019年、20年に続いて3度目。今回は新人監督賞のプレゼンターを俳優のグイ・ルンメイ(桂綸鎂)と共に務めた。ルンメイから「1作目を撮った時のことを覚えていますか」と聞かれると、テレビのディレクター時代に台湾のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督とエドワード・ヤン(楊徳昌)監督の2人を取材したのをきっかけに「自分も監督になりたい、映画を撮りたい」という思いを強くしたと振り返り、現在でも「新人の時の気持ちを忘れずに、一つ一つ課題を見つけながら映画作りを続けています。2人に感謝しています」と尊敬する監督への思いを語った。

金馬奨初参加の黒木はレッドカーペットで取材陣に対し、授賞式に参加できるのは「光栄」だと喜びを示した。授賞式では、親交がある俳優のチャン・チェン(張震)と共に主演女優賞のプレゼンターとして登壇。プライベートで台湾を何度も訪問しているという黒木は、そのきっかけが20年前に映画「仄暗い水の底から」で初訪台した際に台湾の女性スタッフの一人と仲良くなったことだと明かした上で、その女性が今ではチェンの妻になっていると紹介。友人の女性がチェンと結婚した時は「びっくりした」と当時の驚きを感情たっぷりに表現し、会場の笑いを誘った。また、一緒に仕事をしてみたい台湾の映画人について尋ねられると、今年の主演女優賞にノミネートされたシルビア・チャン(張艾嘉)の名前を挙げ、「監督もなさって、本も書かれて、音楽もやっていらっしゃる」とその多才ぶりを称賛。「ぜひご一緒したい」とラブコールを送った。

(名切千絵)

俳優の黒木瞳(右)は台湾の俳優、チャン・チェン(左)と共に主演女優賞のプレゼンターを務めた=台北金馬映画祭実行委員会提供
俳優の黒木瞳(右)は台湾の俳優、チャン・チェン(左)と共に主演女優賞のプレゼンターを務めた=台北金馬映画祭実行委員会提供

 

授賞式前のレッドカーペットで笑顔で報道陣にあいさつする黒木瞳
授賞式前のレッドカーペットで笑顔で報道陣にあいさつする黒木瞳

 

 

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