2022-11-20 政治・国際

COP27 中国が国際社会の台湾支持を批判 外交部「厳しく非難」

注目ポイント

国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、中国が公然と繰り返しうそをつき、台湾の国家主権を不当におとしめたとして、外交部(外務省)は17日、「厳しい非難」を表明した。外交部の欧江安(おうこうあん)報道官は、UNFCCCに基づいて開かれる「COP」の活動に台湾が参加できるよう一貫して支持する国交樹立国や友好国に感謝の意を表明し、各国に引き続き台湾への支持を呼び掛けた。

外交部の欧江安報道官=資料写真

(台北中央社)国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、中国が公然と繰り返しうそをつき、台湾の国家主権を不当におとしめたとして、外交部(外務省)は17日、「厳しい非難」を表明した。

ロイター通信の報道によれば、エジプト東部シャルムエルシェイクで開催中のCOP27の15日の閣僚級会合で、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶグアテマラやナウルの代表団が台湾への支持を表明したところ、中国の代表団のメンバーの一人が答弁権を行使し、「一つの中国」原則を強調するとともに「台湾は中国の不可分の一部」だと述べた。

外交部の欧江安(おうこうあん)報道官は17日、中央社の取材に対し、中国の解振華・気候変動事務特使がCOP27の会議で「一つの中国原則の下で中国は台湾地区の気候変動の進行に適切な手はずを整えている」とたわ言を言い、中国の代表が閣僚級会合の最後に答弁権を使って台湾に対する国際社会の支持を批判すると同時に「一つの中国」原則を繰り返したことに対し、外交部として改めて「唾棄(だき)する」とコメントした。

欧氏によれば、COP27では10の国交樹立国が首脳級会合や閣僚級会合で台湾を支持する発言をした。また、13の国交樹立国や、欧州地域とラテンアメリカ・カリブ海地域の議員連盟「フォルモサクラブ」に参加する21カ国、411人のメンバーが台湾を支持する書簡を国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局に送ったという。

欧氏は、UNFCCCに基づいて開かれる「COP」の活動に台湾が参加できるよう一貫して支持する国交樹立国や友好国に感謝の意を表明し、各国に引き続き台湾への支持を呼び掛けた。

(黄雅詩/編集:名切千絵)

あわせて読みたい