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頼清徳(らいせいとく)副総統は15日、北海道函館市の工藤寿樹市長とリモートで面会し、さまざまな分野での台日交流の強化に期待を示した。頼氏は工藤氏に対し、台湾で災害や事故が起きた時、即座に支援の手を差し伸べ、台湾を助けてくれたとして感謝の意を示した。日本との関係については、運休している航空路線の再開後に経済や観光面での協力を強化させることに期待を寄せた。

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)副総統は15日、北海道函館市の工藤寿樹市長とリモートで面会し、さまざまな分野での台日交流の強化に期待を示した。
函館市や経済団体の関係者らは14日から3日間の日程で訪台。15日午後には北部・台北市の総統府を訪問した。本来は工藤市長も同行する予定だったが、新型コロナウイルスへの感染が確認されたため出発を見合わせた。
頼氏は工藤氏に対し、台湾で災害や事故が起きた時、即座に支援の手を差し伸べ、台湾を助けてくれたとして感謝の意を示した。また南部・台南市長だった2012年に函館を訪問して医療や農業、観光交流を行ったことに触れ、夜景や紅葉、美食は今でも忘れられないと振り返った。
今年6月には浜野幸子市議会議長が中心となり「函館市議会日台友好議員連盟」が設立され、27人の市議会議員全員が加入した他、今年8月に中国が軍事演習を行った際には台湾への支持を表明したとして、改めて感謝を示した。
日本との関係については、運休している航空路線の再開後に経済や観光面での協力を強化させることに期待を寄せ、自然災害時の相互支援や全体主義の拡張や脅威についても団結して連携し、共同でインド太平洋地域の平和と安全を守りたいと語った。
(葉素萍/編集:齊藤啓介)