注目ポイント
台湾で好まれるフラワーデザインはドイツ流のヨーロピアンデザイン。アレンジメントよりも花束が圧倒的に人気で、SNS映えしやすい韓国風のラッピングを施した豪華なものが好まれるなど、フラワーデザインにおいて日本文化の影響はあまり感じられない。
私が大切にしている和風デザインとは、主に季節の花材を使用し、全体をいけばな調に仕上げることだ。台湾でも中華式のいけばなはあるものの、日本のいけばなとは異なる。季節感のあまりない台湾で春夏秋冬に応じた花材を入手するのは大変ではあるが、そこは日本人の花屋としてこだわりたい部分である。
日本人の花屋が非常に珍しいということもあるが、和風デザインの花が欲しいというご注文は当店でも以前からしばしばいただいている。お客様や受け取った方から「珍しい」「嬉しい」とお喜びのお言葉をいただくことも多い。私自身も日本人として季節を感じられる花を提供できることは非常に嬉しく思う。これからもさらに新しいデザインを探求し、多くの台湾の方々に喜んでいただけるよう日々努力を重ねていく。

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