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ウクライナでロシア軍との戦闘に参加し死亡した台湾人義勇兵、曽聖光さんの追悼式が14日、同国西部リビウで営まれた。曽さんの妻や母親、陳龍錦駐ポーランド代表(大使に相当)ら数百人が参列し、最後の別れを告げた。

(台北中央社)ウクライナでロシア軍との戦闘に参加し死亡した台湾人義勇兵、曽聖光さんの追悼式が14日、同国西部リビウで営まれた。曽さんの妻や母親、陳龍錦駐ポーランド代表(大使に相当)ら数百人が参列し、最後の別れを告げた。
曽さんは台湾東部・花蓮の台湾原住民(先住民)族アミ族出身。今月2日、ウクライナ東部での戦闘中に負傷し出血多量で死亡した。台湾人義勇兵が亡くなるのは初めて。
会場となった教会には中華民国の国旗が掲げられた。国会議員のインナ・ソブスン元ウクライナ教育・科学相は「曽さんの勇気と犠牲を忘れない」と強調。曽さんの家族に哀悼の意を表し、その死は無駄にはならないと語った。
また台湾が支援を必要とするとき、ウクライナ人も曽さんと同様に台湾へ赴くだろうと指摘。ウクライナはウクライナの存続、数百万人の命と未来、民主主義と自由の価値のために命をささげた人を永遠に覚えていると述べた。
外交部(外務省)は同日、報道資料を発表し曽さんに対し、ウクライナの人々に協力し、自由と民主主義を守った剛毅(ごうき)な精神に敬意を払うとコメントした。
(黄雅詩/編集:齊藤啓介)
