注目ポイント
台湾成功大学(台南市)の研究グループは8日朝、南部・屏東県旭海のロケット発射場で、国産の2段式ハイブリッドロケットの打ち上げに成功した。

(台北中央社)成功大学(台南市)の研究グループは8日朝、南部・屏東県旭海のロケット発射場で、国産の2段式ハイブリッドロケットの打ち上げに成功した。国家科学・技術委員会(科学技術庁)によれば、台湾の学術界が推力1500キロ級と推力300キロ級の2段式ハイブリッドロケットの発射に成功するのは初めて。
発射したロケットは全長6.2メートル、最大直径34センチ、重量約260キロ。同委員会の報道資料によれば、1段目は13秒推進した後、分離に成功。2段目も着火に成功したとみられている。
同委員会は、今回の打ち上げでロケットの分離と空中点火の重要な技術の試験にも成功したとし、これらの技術はすでに実用段階に入ったと説明した。
成功大航空宇宙工学科の趙怡欽講座教授(名誉職)によれば、今回発射したロケットは2019年に打ち上げに成功した推力1500キロ級のハイブリッドロケットを基礎としたもので、3年かけて改良を加えた。
ロケットには成功大が開発を進める粒子検出器、通称「ComSAD」を搭載した。同委員会は今回の宇宙探査ロケットはComSADの基本性能を試すことが主な任務だとし、「キューブサット」と呼ばれる小型人工衛星の低コストでの製作などを目指すとしている。
(鄭鴻達/編集:名切千絵)
成大兩節式火箭升空 台灣科研關鍵技術進實用階段這個兩節式火箭百分百出自成大團隊與國人之手,今天早上升空,完成氣動力脫節、高空點火等關鍵技術測試,讓技術進入實用階段。🚀 影片來源:國家太空中心提供
Posted by 中央社新聞粉絲團 on Monday, November 7, 2022