2022-11-12 台湾

游国会議長、沖縄県議の台湾視察団と会談 宜蘭と沖縄の相互理解促進願う

注目ポイント

游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)は9日、台北市の立法院応接室で、沖縄県議会自民党会派の台湾視察団と会談した。花城大輔県議を団長とする視察団は、沖縄と台湾の経済や観光、文化などでの交流促進を目的に訪台した。游氏は相互理解の促進強化を願った。

笑顔の花城大輔沖縄県議(左)と游錫堃立法院長=同院提供

(台北中央社)游錫堃(ゆうしゃくこん)立法院長(国会議長)は9日、台北市の立法院応接室で、沖縄県議会自民党会派の台湾視察団と会談した。北東部・宜蘭県出身の游氏は、宜蘭と与那国島がわずか約110キロしか離れていないことに触れた上で、相互理解の促進強化を願った。

花城大輔県議を団長とする視察団は、沖縄と台湾の経済や観光、文化などでの交流促進を目的に訪台した。

これまでに沖縄を3度訪問したことがあるという游氏は、行政院長(首相)在任中の2004年に米国から帰国する際に台風の影響で沖縄に着陸したのが最後の1回だと明かし、日本の国土を踏んだ台湾で最初の行政院長になったと振り返った。

また、戦後の戒厳令下では沖縄と宜蘭の交流の多くが公にできず、関連の文献資料が非常に不足していることにも言及。多くの台湾人が沖縄と台湾の歴史を知らない状況が生じているとし、将来的にこの部分の歴史的認識についても普及させていくべきだと述べた。

(范正祥/編集:名切千絵)

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