注目ポイント
正港とは「正統な、本場の」などを意味する台湾語。「あの街の“正港台湾料理店”」は、日本で台湾の食文化にこだわる料理人のストーリーと食を追い求める連載です。第6回目は、ビジネスマンで賑わう新橋に開業して37年、創業以来、伝統の味を守り続ける台湾料理の老舗「台湾料理 香味」を紹介します。
また、約100品目にもおよぶメニューを、どのように調理して提供しているのかを尋ねると、「実はこれもネットワークなんです」と語る。河田さんいわくは、これだけの品目を全て店内で作ることは困難で、チマキなどといったサイドメニューを、最高の品質で提供してくれる台湾女性のネットワークもあるのだとも語ってくれた。香味人気の裏には、一貫したこだわりのレシピとともに、人と人との信頼関係の上に成り立つ盤石なネットワークが存在しているのだ。

河田さんの魅力的なお話に耳を傾けているうちに、店内はたちまち予約客で満席になっている。店のあちこちで溢れる日本語や台湾語が入り混じった楽しげな会話。河田さんは料理の説明だけでなく、くまなく各テーブルに話しかけながら、豊富な話題を振りまいてくれている。料理の味はもちろん、一人ひとりに最高の満足を提供しようとする、そんな心配りが台湾料理通なら誰もが知る人気店としてのおもてなしなのだと感じさせてくれる。
店名:台湾料理 香味
住所:東京都港区新橋3-16-19
TEL:03-3433-3375
営業時間:
昼の部 11:30~14:00(土日祭日は15:00まで)
夜の部 17:00~22:00(お料理L.O.は閉店30分前)
(日曜日夜の部は17:00~21:30)
※詳しい営業時間情報は店までお問い合わせください。
定休日:月曜日
座席数:28席
ホームページ:https://koumi.gorp.jp/
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