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台湾鉄路管理局(台鉄)と国家鉄道博物館準備処が日本製気動車4両の修復プロジェクトを共同で進めている。今後、博物館の開館後に展示される予定だ。

(台北中央社)台湾鉄路管理局(台鉄)と国家鉄道博物館準備処が日本製気動車4両の修復プロジェクトを共同で進めている。このたび最初の1両の修復作業が完了し、7日には実際に車両を動かす試験が行われた。今後、博物館の開館後に展示される予定だ。
台鉄と同準備処は2018年からプロジェクトを進めていた。これらの車両は当初、ガソリンカーとして導入されたが、1950年代に気動車に改造され、幹線や各地の支線で活躍した。すでに営業運用からは退いている。
試験に立ち会った同準備処の鄭銘彰主任はプロジェクトについて、国内で初めて歴史的な鉄道車両や設備の保全、修復、維持などの指針であるリガ憲章に基づいて進められたと説明。いずれの車両も台湾社会の発展を見届けてきたとした上で、保存には高い価値があると強調した。
今回修復されたのはDR2303と呼ばれる車両。外装や内装も1984年のリニューアル時の姿に復元したという。今後修復される残り3両については、1両が博物館で展示される他、2両は台鉄に引き渡されるとしている。
(編集:齊藤啓介)