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2400人超の犠牲者を出した1999年の台湾大地震で倒壊し、そのまま残されている道教施設跡「旧武昌宮」が史跡に登録された。南投県政府文化局が4日、発表した。台湾で唯一、現存する地震で倒壊した寺廟で、災害の爪痕を後世に伝えている。同局は、地震から20年以上経過したにもかかわらず、屋根の瓦や装飾の状態は良く、倒壊したために近距離で観察できると言及。寺廟建築の構造や耐震強度の参考にでき、教育や宗教、観光、文化的価値もあるとした。

(南投中央社)2400人超の犠牲者を出した1999年の台湾大地震で倒壊し、そのまま残されている道教施設跡「旧武昌宮」が史跡に登録された。南投県政府文化局が4日、発表した。台湾で唯一、現存する地震で倒壊した寺廟で、災害の爪痕を後世に伝えている。
地震の震源地となった同県集集鎮で91年に着工。完成間近だった99年9月21日、大地震に見舞われた。
同局は、建物内部の天井までの高さが高く、地震の揺れに耐えきれなかったと指摘。地震の威力を示すだけでなく、研究にも利用できるとしている。
同局は、地震から20年以上経過したにもかかわらず、屋根の瓦や装飾の状態は良く、倒壊したために近距離で観察できると言及。寺廟建築の構造や耐震強度の参考にでき、教育や宗教、観光、文化的価値もあるとした。
武昌宮は地震の後、別の建物が建てられ、2013年、参拝が始まった。
(蕭博陽/編集:楊千慧)