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国立中央大などは5日、同大傘下の天文台が発見した小惑星の命名記念式を中部の湖、日月潭で行った。小惑星は台湾原住民(先住民)サオ族の言葉で日月潭を意味する「Zintun」と名付けられ、国際天文学連合(IAU)から認定を受けた。

(台北中央社)国立中央大などは5日、同大傘下の天文台が発見した小惑星の命名記念式を中部の湖、日月潭で行った。小惑星は台湾原住民(先住民)サオ族の言葉で日月潭を意味する「Zintun」と名付けられ、国際天文学連合(IAU)から認定を受けた。
2007年、同大の鹿林天文台の林啓生さんらが発見。直径は推定1.3キロで、3.87年で太陽を周回する。
主に日月潭周辺に暮らすサオ族。語り継がれてきた伝説によれば、先祖が白いシカを追いかけて西部から中央山脈や阿里山を超え、中部を流れる濁水渓の上流までたどり着き、山奥に広がる日月潭を発見。以来定住し、子孫が繁栄したとされている。
同大は伝説について、先祖の魂と大自然が一体となった精神を表しているとし、「この小惑星がこの土地を守ってくれることを願う」とコメントした。
(陳至中/編集:楊千慧)