2022-11-05 政治・国際

列国議会連盟の訪問団、蔡総統と会談 台湾の民主主義への支持を強調

注目ポイント

国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のメンバー8人が3日、台北市の総統府で蔡英文(さいえいぶん)総統と会談し、台湾の民主主義に対する固い支持と団結を表明した。蔡総統はIPACメンバーの訪台に感謝し、台湾が民主主義の盟友と各方面での協力を引き続き深化させ、台湾海峡の安全と地域の安定、平和を共に守れるよう期待を寄せた。

列国議会連盟の訪問団、蔡総統と会談 台湾の民主主義への支持を強調=総統府提供

(台北中央社)国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)のメンバー8人が3日、台北市の総統府で蔡英文(さいえいぶん)総統と会談し、台湾の民主主義に対する固い支持と団結を表明した。

訪問団は1日に訪台。ドイツ、ベルギー、チェコ、オランダ、コソボ、英国、ウクライナの各国議会や欧州連合(EU)欧州議会の議員で構成される。IPAC代表団の台湾訪問は2020年6月の設立以来初めて。IPACは今年9月、米ワシントンで開いた総会で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する共同声明を採択した他、先月14日にも中国共産党の第20回党大会に先立ち、台湾への関与の強化を呼び掛ける声明を出した。

新型コロナウイルス感染のためリモートで出席した団長のビュティコーファーIPAC共同議長は、台湾への支持はIPACの任務の重点の一つだと述べ、台湾と団結して中国共産党の脅しに対抗し、平和を守っていくIPACの立場を強調した。

オランダ下院のシュールド・シュールヅマ議員は、世界の民主主義の盟友は北京に対し、「北京が台湾に対して何らかの行動を取れば、非常に深刻な政治、経済、軍事的結果に直面することになる。払う代償は獲得できる利益よりも大きい」とのメッセージを団結して明確に伝える必要があると訴えた。

蔡総統はIPACメンバーの訪台に感謝し、台湾が民主主義の盟友と各方面での協力を引き続き深化させ、台湾海峡の安全と地域の安定、平和を共に守れるよう期待を寄せた。

(葉素萍/編集:名切千絵)

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